夜風のMixedReality

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HoloLensとは? 原点に戻ってその③ 開発ツールであるMRTKとは?

Microsoft HoloLensはMixed Realityと呼ばれる技術を用いるパーソナルコンピュータです。  

 2019年の2月に発表され、ついに先日HoloLens 2のリリースが開始されました。  

 ここで一度原点に戻ってHoloLensを振り返ります。

前回の記事はこちら

redhologerbera.hatenablog.com

〇開発ツールであるMixedRealityToolKit(MRTK)

   HoloLensのアプリはDirextXもしくはUnityを使用して開発します。

 また、新型機であるHoloLens 2の発表と時を同じくしてUE4で開発を行うこともできるようになると発表されましが2019年現在では、圧倒的にUnityで開発されたアプリケーションが多いです。

 この開発をスピーディーにかつ、効率的に行うためにMicrosoftより提供されているツールがMixedRealityToolKitです。

 MixedRealityToolkitはHoloLens、Windows MixedRealityイマーシブデバイスに対応しているUnityPackageで以下のGitHubで公開されています。

github.com

 MixedRealityToolkitは現在v2と呼ばれるバージョンで、2.1.0が2019年12月10日現在で最新になります。

 2.x以前のバージョンをHoloToolkitと呼ばれることもあります。

 バージョン2.10現在以下の4つのpackageが提供されています。

 ・Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Examples.2.1.0

 ・Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Tools.2.1.0

 ・Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.1.0

 ・Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Extensions.2.1.0

 これらがどのような機能を持っているかは以下のリンクにドキュメントがあります。

microsoft.github.io

f:id:Holomoto-Sumire:20191210091759j:plain

Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Examples

 Examplesはその名の通り開発者がアプリ開発の参考にしたり、MRTKの機能を学ぶことができるデモシーンが含まれています。

 本ブログでも扱っていますが、Examplesを理解することでノーコーディングでのアプリ開発も可能となります。

redhologerbera.hatenablog.com

Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Tools.2.1.0

 MRTKの動作には影響しないもののMSBuild、DependencyWindowなどが含まれています。    MSBuildはNuGetの依存関係の自動取得を可能とする機能です。 

Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.1.0

 最初にインポートする必要があるMRTKのコアとなるpackageです。

 MRTKを使用するために必要なすべてが含まれています。

Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Extensions.2.1.0

 MRTKの拡張機能が含まれています。

 この中で必要となるpackageはFoundationになります。 

 〇Mixed Reality Design Labsとは?

  MixedRealityDesignLabs(MRDL)とはMicrosoftWindows Mixed Reality Designチームがサンプルと調査を公開する場所です。

  クリエイターにインスピレーションを与え、複合現実感の構築を支援することが目的とされています。

  Mixed Realityでさまざまなタイプの普遍的なコントロールとパターンを使用する方法を示すサンプルプロジェクトがここでシェアされています。

 github.com

 MixedRealityToolkit Examplesよりも実践的なSampleが公開されています

〇参考

   今回の勉強でMicrosoft公式のドキュメントをいち早くかみ砕いている方がいました。 

www.tattichan.work

 MRTKは更新頻度は高いですが、その公式ドキュメントが充実しています。    またそれを日本語で解説するHoloRangerさんも多いです。