HoloLensでは現実空間に3Dオブジェクトを配置、作用させることによってMixedReality(複合現実)を実現しています。
この3DオブジェクトはHoloLensやxRの分野だけではなく、映画、ゲーム、製造、建築など多くの業界で幅広く用いられるようになりました。
3Dオブジェクトを作成するツールも増え、少し良い性能のPCさえあれば3Dモデルを作ることは誰でも簡単にできるようになりました。
今回は日本列島を作っています。
〇Blenderで日本列島を作る。
①日本地図の写真や画像を下絵としてBlenderに取り込みます。下絵の取り込み方は以前の記事を参考にしてください。
今回は[北海道][本州][四国][九州]という4つのオブジェクトを合わせて日本地図を作ります。
②まずは[Shift]キー+[A]キーで[平面]メッシュを作成し、[G]キー+[X(orY)]キーで大雑把にメッシュを下絵に合わせて配置します。
③次に[Ctrl]キー+[R]キー(ループカット)を使用して平面メッシュを分解します。 マウスのホイールを使用して分割数を多くします。
④X軸方向に分割できたらそのままY軸方向にも分割します。
⑤縦横に分割ができたら外周を除き頂点を削除します。
これで下準備は終わりました。頂点を[G]キー+[X]キー(X軸に移動)によって北海道の形に合わせて移動させて大雑把に配置します。
⑥ここではみ出した頂点(メッシュ上底面)は[Delete]キーで削除します。
この状態では辺が途切れていたり、北海道とは思えないほどガタガタしています。
⑦まずは途切れた辺を再生成します。 二つの頂点を選択した状態で[F]キーを押すことで二つの頂点間に辺が生成されます。
⑧次に辺を分割して頂点を生成します。分割したい辺を選択して([頂点選択モード]の場合分割したい2つの頂点)右クリックから[細分化]を選択します。
⑨頂点が生成されるので、下絵に合わせて[G]キー+[X(orY)]キーで頂点を配置します。
⑧、⑨の作業を繰り返すことで細かく頂点が作成でき、最初はガタガタだった北海道もその形が細かくなります。
繰り返した北海道は次のようになります。
ここまでで頂点が完成しました。 この頂点を選択した状態で[F]キーを選択することで北海道の形のメッシュが完成します。 今回はもうワンポイント手を加えてみます。
オブジェクトをコピーして作業します。
頂点を選択し、[E]キー+[Z]キーで頂点をz軸に伸ばします。
モディファイアで[ソリッド化]を選択します。これによって厚みを持ちます。
以上でアウトラインを持った北海道のメッシュが完成しました。
同様の作業を本州、四国、九州にも行います。
これで日本列島が完成しました。
次回Unityにエクスポートしてマテリアルを作成し、HoloLens映えするように加工を行います。
後編に続きます。