HoloLensの開発ツールであるMixedRealityToolkitではサンプルとして配置するだけで使用できるボタンやスライダーなど数多くのUIが同梱されています。
開発者はプレファブとして提供されているこれらをシーンに配置し、Eventを指定するだけでUIとして機能します。
ここではBlenderを用いてSF映画や近未来を描いたアニメ作品に登場するようなFUI(Fictional User Interface)を基にHoloLens用のオリジナルデザインのUIボードを作ります。
今回はシリーズ第11回目です。
シリーズ2~8回は第一弾としてボタンを作成しました。
9回からは実際にアニメの中に出てくるFUIがHoloLensのMixedReality世界でどのような振る舞いを見せるのかを調査する意味でもアニメの中のFUIをまねながらオリジナルのUIボードを作成しています。
〇ボタン部のモデリング
前回のサイドパネルと同様に[Shift]キー+[A]キーで平面メッシュを作成します。[G]キー+[XorY]キー+マウスで平面メッシュを移動させます。
内側の辺を選択し右クリックから[細分化]を選択し頂点を作成します。 作成した頂点を移動し、必要に応じて細分化を繰り返します。
これによってボタン部となるコの字型のパーツが完成しました。
前回のサイドパネルでは[モディファイア]の[ミラー]を用いて対称になるオブジェクトを作成しましたが、今回のコの字型のパーツの場合一つ一つがボタンという別々のパーツとして用いるため、ミラーはつかいません。
コの字型のメッシュを選択し[Shift]キー+[D]キーによってメッシュをコピーします。
コピーしたメッシュを移動させ配置します。[R]キー+[Z]キー+[180]と続けて入力することでコの字型メッシュを対象に回転させます。
最後にメッシュをそれぞれ選択して[P]キーを選択しメッシュを一つのオブジェクトとして分離します。
この動作によってエクスポートしてUnityでそれぞれのコの字型メッシュを別々のオブジェクトとして扱うことができるようになります。
最後に中央が味気ない気がしたので、装飾用のオブジェクトを作成しました。
これでE.F.S.Fコックピット風UIパネルが完成しました。
次回は Unityで作成したパネルに機能を持たせます。