夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

HoloLens 2を電車内で使ってみた!

本日は実験枠です。

Microsoft HoloLensは外部機材を必要としないスタンドアローンHMDです。

スタンドアローンHMDにはVRではOculus Quest、MRではHoloLensのほかにMagic Leap One などがありますが、これらの特徴はHMDさえあればどこでも使用できることです。

そこで今回は電車内でHoloLens 2を使用してみました。

6Dof(six degrees of freedom=顔の傾きだけでなく移動も検知できる)のHMDの多くはIMU(慣性計測装置)が内蔵されており、ユーザーの移動を検知しています。

乗り物内でのHMDの使用ではIMUが誤作動を起こすため満足に使用できないことがほとんどですが、将来運転時の危険予測などで乗り物内でのHMDの使用構想もあります。

今回はそういった背景もありますが、単に『HoloLens 2を電車内で使用できるのか?』という興味で実験を行いました。

〇HoloLens 1stの場合

HoloLens 1st時代からもHoloRangerが山手線や新幹線内HoloLensを行っていました。

私自身も新幹線、山手線内で行ったことがあります。

簡単にHoloLens 1stでの車内HoloLensをまとめると

・発車、停車時の加減速時にホログラムが流れていく

・電車特有の揺れはある程度耐えられる。

・駅ー駅間の定速運転時は何一つ問題なく使用できる。

といった感じです。

〇HoloLens 2

本題のHoloLens 2での電車内HoloLens です。

・日時 2020/7/4(土曜日) 午前11時頃

・場所 山手線先頭車両 西日暮里ー日暮里間

動画がこちらです。

www.youtube.com

最初発車時に一度Lostしましたが、その後安定してアプリを起動できました。

しかしAirTapでオブジェクトを移動させた際バグったように小刻みに揺れ動く動作を見せます。どうやらIMUよりVisualが優先されているようです。

アイトラッキングも問題なく使用できました。

最初の一回以外はオブジェクトが流れることがなく、IMUより周囲の空間認識が優先されることがわかりました。

〇結論

HoloLens 2は電車内でHoloLens 1stより格段と使用できる可能性を秘めている。