夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

HoloLens 2のアイトラッキングのイベントを使用する EyeTrackingTarget

本日はMRTKの調査枠です。

今回はEyeTrackingを使用してイベントを起こします。

〇EyeTrackingとは?

HoloLens 2で使用できるユーザーの目線を取得しその情報を使用することです。

これによってユーザーは顔を動かすことなく文章をスクロールさせ読んだり、目線とvoiceでアプリを操作することもできます。

redhologerbera.hatenablog.com

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〇EyeTcakingTarget

microsoft.github.io

MRTKではEyeTrackingのインタラクションイベントとして[EyeTcakingTarget]コンポーネントと呼ばれるものが提供されています。

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今回はこちらを使用します。

〇アイトラッキングのイベントをプロジェクトに組み込む

〇プロジェクトの準備

 アイトラッキングを使用するための準備は以前の記事を参考にしてください。   redhologerbera.hatenablog.com

〇EyeTcakingTargetコンポーネントを使用する

 今回は以前作成したスターウォーズのファンアートプロジェクトを使用します。

 まずはアイトラッキングのイベントのターゲットとするオブジェクトを配置します。 今回はカイバークリスタルを配置しました。

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  redhologerbera.hatenablog.com

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 カイバークリスタル全体を覆うように[CapsuleCollider]をアタッチします。

 カイバークリスタルのオブジェクトに[EyeTcakingTarget]コンポーネントをアタッチします。

f:id:Holomoto-Sumire:20200720095802j:plain   EyeTcakingTargetコンポーネントでは4種のイベントを検知できます。それぞれ次のような効果を持っています。

・On LookAt Start()

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このイベントは視線が合ったとき発動するイベントです。

・While Looking At Target()

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このイベントは視線が当たっている間毎フレーム処理されるイベントです。

・On Look Away()

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このイベントはオブジェクトから目線が離れた場合処理されるイベントです。

・On Dwell()

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このイベントは視線が当たって少しして発動するイベントです。

On LookAt Start()と違いしっかりオブジェクトに目線が当たってから発動するので(チラ見では発動しない)誤動作を防げます。

・ On Selected()

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EyeTcakingTargetコンポーネントには[Select Action]という項目でInteractableコンポーネントのようにアクションを検知する設定があります。

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On Selected()では目線を合わせながら設定したActionを行うことでイベントが発動します。

今回はEyeTrackingTargetコンポーネントのイベントの発火条件を見ました。

次回カイバークリスタルでイベントを発火します。