本日はHoloLens 2 アプリレビューです。
〇HoloPatient
HoloPatientはMixedReality空間上でCOVID-19の患者の感染からの変化を3Dモデルとして見ることができます。
HoloPatientアプリ自体は2017年に開発された医学教育、看護師教育、救急医療などの分野での患者体験を見ることによって医療教育における感染などのリスクを下げ映像よりもよりリアルな環境で学ぶためのコンテンツです。
HoloPatient: COVID-19は2020年現在流行している新型コロナウィルスに関する患者の例に限定してみることができる特別なバージョンです。
〇実機
アプリを起動するとHoloPatientアプリに関する説明が文字と音声で流れます。
音声認識が対応しているので[Start]と発音することでユーザーの目の前に患者が登場します。
HandGestureを使って患者を配置します。(今回よりリアルにするために現実の椅子に座らせています。)
ユーザーはこれ以降ジェスチャーを使用することはなく[Next]、[Back]の音声認識のみでCOVID-19患者の容態の変化を見ることができます。
容体は[Stage1]から[Stage5]までの5段階で分けられており、最初は椅子に座っていた患者も酸素マスクを装着し、点滴を打ち、力なく座っていきます。
また、患者のデータとして血中酸素濃度、心拍数、脈拍、体温などのデータが表示され、音声の説明を聞きながら患者の容態を様子だけでなくデータとしても見ることができます。
以上がHoloPatient:COVID-19アプリでした。
HoloLens ×医療のアクションでは日本国内では[Holoeyes社]が有名でHoloLens 1st時代から実際の医療行為でHoloLensを使用する事例や看護の学生の学習としてVR機器を使用する事例が生まれています。
HoloLens関連のイベントで筆者も何度か医療×HoloLensのテーマの登壇を聞いたことがありますが、医療現場ではMRIなど3Dモデルとしてデータを取得することが多いようで、人の命に直接かかわる業界であることもあり盛んにxRでの研究が行われているようです。
HoloPatient:COVID-19のように患者を可視化することができれば、感染というリスクを避けてより学習することができるのではないでしょうか?
また、筆者を含め直接の医療関係者ではない人も、患者の容態をリアルに見て学ぶことでCOVID-19を含め感染症に対しての「見えない恐怖」による偏見などのステレオタイプを減らすことにつながると感じます。