本日はツールの調査枠です。
MicrosoftからはMixedRealityToolkit以外にも多くの開発者向けのSDKが公開されています。
その一例として[Microsoft Map-SDK for Unity(以下Map-SDK)]を調査しています。
第一回ではMap-SDKを導入しました。
第二回からExamplesを読み解いています。
〇Exampleを読み解く
Map-SDKにはExamplesとしてサンプルシーンが同梱されており、Map-SDKを用いたデモを体験できます。
各シーンごとに[Map]オブジェクト内の[Map Session]コンポーネントの[Developer Key]を入力する必要があります。
この[Developer Key]はその1の導入の記事で紹介しています。
その2の記事では[City Tour]を見ていきました。
[City Tour]では立体的なマップを使ってシアトルの各所を巡る旅を体験できます。
その3では[HubExample]を見ていきました。
[HubExample]では航空写真と地図の表示の切り替え、気象データの表示、ジェスチャーを用いての地図のスクロールを見ることができます。
その4では[MapPinExample]を調査しました。
これはcsvファイルからマップ上の座標に沿ってピン止めされます。
前回のその5では[Map Services Example]を調査しました。 これは地図上の任意の点に逆ジオコーディングによって住所を表示するデモです。
今回は[WeatherCubeExample]を調査します。
〇WeatherCubeExample
WeatherCubeExampleのシーンではシアトルのスペースニードルのマップとともにテキストで気象状況が表示されています。
このテキストはデモ用のサンプルテキストで、リアルタイムの気象情報を表示しているわけではなく固定表示のものになっています。
マップには[BoxCollider]、[BoundingBox]コンポーネントがアタッチされており、ハンドルによって大きさや向きを変えることができます。
[BoundingBox]はオブジェクトに回転やスケール、位置の変更などを行いやすくするためのUIです。
[WearherCubeExample]ではマップにBoundingBoxを付けることでマップ自体のスケールの変更や移動が行いやすいようになっているデモになります。