本日はHoloLensの機能の調査枠です。
〇キオスクモードとは?
キオスクというのはトルコなどの中東で生まれた東屋のことです。JRの駅のホームなどで見かける売店もここが由来です。
キオスクモードもここが由来ですが、意味は変わり『そのアプリのみが使用できる限定されたモード』となります。
例えば図書館で本の検索をするパソコンは大抵の場合市販されている一般的なWindowsもしくはMacパソコンですが、キオスクモードによって検索専用ブラウザのみが使用できるようになっており、機能を制限することで逆に使いやすくしています。
HoloLensの場合も同様でデモンストレーションなどを行う際にキオスクモードにして、そのアプリ以外を起動できないようにすることができます。
これによってユーザーが不意、故意問わずアプリを落としてしまった場合やデモ中に例えば写真やほかのアプリをみられる恐れがなくなります。
〇キオスクモードの設定
初代HoloLensではDeveloperEditionとConsumerEditionのふたつのタイプのデバイスが存在しました。
初期のHoloLensではこのうちキオスクモードはConsumerEditionのみで使用することが出来ました。
HoloLens2ではキオスクモードを全てのデバイスで使用できます
2020年10月現在DeveloperEditionは販売されておらず本記事において使用した筆者所有デバイスは「デバイス単体版」になります。
○キオスクモードの設定
①デバイスポータルへ接続します
②サイドメニューから[System]→[kiosk Mode]を選択します。
③[Enable Kiosk Mode]のチェックボックスにチェックを入れることで接続しているHoloLens2デバイスにキオスクモードが設定されます。
④[Startup app]キオスクモードで起動するアプリを選択します。
ここでは[MRTKExampleHub]が起動するようにしました。
⑤[Save]を選択します。
HoloLensデバイスを一度再起動することで次回以降の起動時からそのアプリのみが使用できるデバイスになります。
○実機で確認
単一アプリに設定されている場合、本来手首に表示されるホームボタンが表示されなくなります。
また、電源ボタンを一度押しデバイスをスリープして、再度起動した場合もMRTKExamplesHubが起動します。(通常はMixedRealityHomeが起動)
以上でキオスクモードが使用できました。