夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

HoloLens 2 のOSリリースノートを覗く ビルド19041.1128 その①

本日はHoloLens自体の調査枠です。

筆者のHoloLens2のOSの更新後にHandTrackingに関する精度が変わった(敏感すぎるようになったような 飛ぶようになったような)ように感じたので

OSの更新でどのような点が変更されているのかを調査します。

〇筆者HoloLens 2環境(2020年11月18日現在)

・HoloLens 2

Windows Holographic for Business

・OSビルド:10.0.19041.1296

Firmware Revision number:11973.91.91.200917.F

※筆者環境ではWindows InsiderBuildが動いています。

インサイダービルドに関しては以下を参考にしてください

docs.microsoft.com

〇HoloLensのWindows 10OS

HoloLensにはWindows10のOSが動いており、基本的な構成は通常のPCと同じです。

www.microsoft.com

〇ビルド19041.1128

ビルド19041.1128では革新的とまではいかないもののほかのOSビルドよりも多くの新機能が入っています。

Windows ホログラフィック、バージョン20H2 が利用できるようになり、HoloLens 2 ユーザーと IT プロフェッショナルに優れた新機能が追加されました。 今回の更新で違和感を感じ調べてみたところやはり小さな更新プログラムではなく大きな変更が加わっているようです。 自動アイポジショニング、[設定] の [証明書マネージャー]、[キオスクモードの改善] 機能、および新しい自動操縦のセットアップ機能。 この新しい更新プログラムを使>用すると、IT チームは HoloLens デバイスの構成と管理をより細かく制御できるようになり、よりシームレスなホログラフィックエクスペリエンスを提供できます。

詳細に関してはリリースノートに表示されています。

docs.microsoft.com

〇新機能

今回のOS更新では多くの機能が追加されています。今回はその中で開発者にとって重要な2つの要素を見ていきます。

●動画キャプチャ時間の制限の変更

HoloLensでは初代HoloLensからデフォルトでキャプチャ(動画撮影)が可能です。

これはHoloLensのアプリをシェアする際やデバッグ等で非常に役立つ機能です。ですが初代HoloLensからこの録画は5分という制限がありました。

これがこのアップデートから時間制限が解除され無制限に録画できるようになりました。

ただしこれには以下の条件があります。

・使用可能なストレージ領域が、全ストレージのうち20%未満の場合は5分間の録画制限になります。

これによって5分以上の連続録画が可能になりアプリ体験をより連続的に録画できるようになりました。

●EyeTrackingの自動調整サポート機能

 EyeTracking機能で取得するユーザーのアイポジション(目の位置)は、アイトラッキング処理の一部として内部的に計算されています。 ただし、そのためには、各ユーザーがEyeTracking機能を必要としない場合でも、アイトラッキングの調整を行う必要がありました。

新しく追加された視線の自動調整 (AEP) は、ユーザーの目の位置を計算するためにキャリブレーション操作のない方法で実現します。

 簡単に説明すると目のキャリブレーションの表示タイミングが変わったようです。

 今回のアップデート後はユーザーがデバイスを装着した瞬間から自動的にバックグラウンドで動作が開始します。 ユーザーがまだキャリブレーションを行っていない場合は、処理時間が 20-30 秒続いた後に、ユーザーの視点がディスプレイシステムに提供されるようになります。

 ユーザーデータはデバイスに保持されないため、ユーザーがデバイスを外して装着した場合、またはデバイスが再起動したりスリープ状態から復帰したりすると、このプロセスが繰り返されます。