夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

BlenderでAzure Kinectのモデルを作る その⑦ 仕上げ AzureKinectモデル配布

本日はモデリング枠です。

現在Azure Kinectの3Dモデルを作成しています。

今回作成したモデルは次で配布します。

github.com

〇AzureKinectとは?

Kinectマイクロソフトのセンサーデバイスです。

元々はWiiリモコンなどと同じようにモーションで操作できるとして、XBox用のアクセサリーとして登場したデバイスでしたが残念ながらゲーム界で軌道に乗ることはできず、ゲーム機としてのKinectは失敗してしまいました。

どのようなことができるかは当時のスターウォーズとコラボ(スターウォーズのゲーム)したcmが非常に魅力的で、イメージしやすいと思います。(ただ、ここまで正確なことはできません。)

www.youtube.com

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KinectはDepthカメラ(深度カメラ)を搭載しており、立体的な点群として周囲の環境をとらえることができます。

その価格と性能により、ゲーム業界ではなく医療や介護などの業界で研究や実証が行われ、一部の開発者のハートを射抜きました。

Azure Kinectは初代Kinectの正統後継機で、HoloLens 2とともに2019年冬に公開されました。 

redhologerbera.hatenablog.com

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AzureKinectではHoloLens 2同型の深度センサーと複数のマイク群、カラーカメラを組み合わせ、MicrosoftクラウドサービスAzure上のAIサービスと連動させられるデバイスとして先代のKinectより小型高性能化しています。

HoloLensと異なりPCに接続するアクセサリ(センサー)という位置づけなうえ、開発者用でコンシュマーが単体で何かをできるわけではないのですが、値段に対するパフォーマンスがすぐれており、期待のデバイスです。

生みの親はHoloLensと同じ Alex Kipmanで、初代HoloLensはKinectの技術とノウハウが詰め込まれて生まれており、KinectはHoloLensの祖先にもあたります。

今回その形状がモデリングに向いていたこととHoloLens 2(の3Dモデル)と並べたいということでモデリングの題材に選びました。

〇前回までのあらすじ

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前回までで外装を作成し、内部のパーツとハードポイント、内部のRGBカメラを作成しました。

今回は仕上げの作業を行います。

〇正面の面の作成

①[Shift]キーを押しながら作成したすべてのメッシュを選択します。

f:id:Holomoto-Sumire:20201225172608j:plain

②[Ctrl]キー+[J]キーでメッシュを一つのオブジェクトに統一します。

f:id:Holomoto-Sumire:20201225184018j:plain

③前面の頂点を選択し[F]キーでメッシュを貼ります。

f:id:Holomoto-Sumire:20201225184145j:plain

④[オブジェクトモード]で新しくサークルを作成しDepthカメラの前面に配置します。

f:id:Holomoto-Sumire:20201225233136j:plain

⑤④で作成したサークルが選択されている状態で[Shift]キーを押しながらAzureKinectのメッシュを選択し[編集モード]に切り替えます。

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⑥ナイフ投影を行います。

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⑦投影されたサークルを選択し[E]キー+[S]キーのよってサークルを作成します。

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以上でAzureKinectの形が整いました。

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〇モデルの公開

今回クリスマスイブという事でここまでで作成していたAzureKinectの3DモデルをGithubに公開することにしました。

まだ一部未完成な場所もありますが、あくまでもファンメイドという点をご理解いただいた上で使用してください。 

github.com