夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Blenderでボーンの親を切り替えて装備している武器を手に持たせる。

本日はモデリング枠です。

今回は以前より作成しているガンダムを作成している際に困ったことがあったので備忘録記事です。

〇ボーンの親の切り替えを行う。

以前より今月末公開される劇場版機動戦士ガンダム閃光のハサウェイの主役機、RX-105クスィーガンダムモデリングしました。

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このクスィーガンダムは肩の上部にビームサーベルを搭載しています。

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ビームサーベル使用時に引き抜き手で構えて使用しますが、ここで一つの問題が発生します。

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通常の場合サーベルのパーツは肩のボーンにウェイトが割り当てられており、型のボーンの子供として動きます。

ところが、サーベルを手で構えた際にはこの関係を切る必要があります。もし肩のボーンの子として働く場合手で構えることができないためです。

今回はこの問題を解消します。

〇ボーンコンストレイン

ボーンコンストレイントとはボーンの動きを制限する機能を指します。これはボーンを選択した状態でツールタブに表示されます。

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今回このボーンコンストレイントの機能の一つに複数のボーンを親として設定し、それぞれ彼受ける影響を設定する[チャイルド]という機能があります。

この機能を使用するためにビームサーベル部分を別オブジェクトとして分離します。

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新規で単一のボーンを作成し、サーベル部分にウェイトを使えます。

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サーベル部のボーンを選択してボーンコンストレイントタブを開きます。

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上部の[ボーンコンストレイント追加]を選択します。 ここから[チャイルド]を選択します。

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これによってチャイルドが追加されます。次の様に設定します。

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[ターゲット]にガンダム側の[アーマーチュア]を、[ボーン]に肩のボーンを指定します。

次にもう一つ[チャイルド]を追加します。こちらは[ターゲット]にガンダム側の[アーマーチュア]を、[ボーン]に手のボーンを指定します。

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以上で設定が完了しました。

二つのチャイルドには[影響]という設定項目があるのですが、この値を0,1で切り替えることでそれぞれ手に追従する、肩に追従するを切り替えることができます。