本日は昨日に続きドキュメントです。
以前本ブログでも紹介したHoloLens 2用アプリ[Ford GT40]アプリの開発裏話がドキュメントとして掲載されていたので読んでいきます。
〇Ford GT40とは?
HoloLens 2アプリ[Ford GT40]はル・マン24時間レースでフェラーリを打ち負かしたと呼ばれる伝説のレーシングカーFord GT40の魅力を簡単に体感することができるアプリです。
アプリは技術を学ぶエンジニアリング、見た目の美しさを見るデザイン、雨や夜間、様々な状況での走りを見るパフォーマンスで構成されています。
〇Ford GT40アプリ開発裏話
昨日はなぜUnrealEngineで開発されていたのかを読みました。
UnrealEngine版のMRTKが登場してプロトタイピングにかかる時間が半分になり、プロトタイプが完成したチームはそれから毎週のように繰り返し体験を行い、アプリを改善していったようです。
この際[MixedRealityCapture]と[Windows DevicePortal]の機能をフル活用してデバッグを行っていたそうです。
UIの変更などの要求に対し、ほとんどがUnrealEngineのビジュアルデザイナーによって処理が行われたようです。
このビジュアルデザイナーに関しては筆者がUEを使用したことがないので是非見てみたいです。
また、MRTKによって変更点が加わるたびに再生ボタンで実機をシュミュレートして確認でいたことが早期のプロトタイピングにつながったようです。
最初のプロトタイピングから最終的なアプリの形までコードの再実装や最適化を行うことが無く勧められたのはMRTKのおかげのようです。
〇最終的なビルド
最終的なビルドは2020年7月28日に完了したようです。
これは最初のプロトタイピングに着手して3か月です。
〇Beauty
ビューティーではGT40のデザインを体験します。
このコンフィグレーターでは自動車ショーで実車が展示されるのと同じように回転する台座の上にGT40が表示され、ホイールや車体のカラーを変更することができます。
この際ユーザーは自由に車体を持ち上げることができます。
〇Performance
パフォーマンスではGT40のスピードと耐久性を見ることができます。
英語のnarrationでGT40がどのように開発されテスト走行が行われたかが3D映像で紹介されます。
フランスのル・マン近郊にあるサンテ・サーキットで毎年開催されているル・マン24時間レースを想定したGT40を紹介されているようです。
〇Engineering
エンジニアリングではフォードがレースで勝利を収めた技術革新の一つ、ほかのチームが2~30分閣下っていたブレーキローターとパッドの交換を1分以内で行えるようにしたという事を体験できます。
ユーザーはホイールとブレーキアセンブリの3Dモデルを操作し、パーツを取り外し、付け替えることができます。
GT40のピット作業を疑似体験できます。
本日はここまで、実際に自分の好きなアプリの裏話が見れるのはとても素晴らしいです。
HoloLens アプリは数がまだ少ないからこそ開発のアイデアや気づきになる貴重なドキュメントです。