夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

SkyCreaterでオリジナルのUnityスカイボックスを作る

UnityやBlenderでは360°のパノラマ画像を使用することでシーンの空を変更することができます。

 これらの画像は一般的にUnityAssetsストアで入手するほか、[Poly Haven](旧HDRIheaven)などの素材サイトで入手して使用します。

polyhaven.com

 オリジナルのスカイボックスを作成するためには360°カメラで撮影した画像を加工することが必要であるなど敷居がやや高い素材です。

 今回はSteamのアプリ[SkyCreater]を使用してオリジナルのスカイボックスを作成します。

〇SkyCreatorとは?

[SkyCreator]はSteamで販売されているアプリです。

store.steampowered.com

筆者購入時2021年8月現在520円で入手することができます。

〇SkyCreatorでスカイボックスを作る

Steamでアプリ購入後に[SkyCreator]を起動します。

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操作はWASDおよびマウスで移動、回転を行います。

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太陽のギズモをドラッグアンドドロップで回転させることでシーン上の太陽の位置が連動して動きます。

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夕方から夜にかけてでは星が現れます。

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プロパティタブから[Moon]にチェックを入れることでシーン上に月が現れます。

太陽同様月のギズモで移動を行うことができます。

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[MoonColor]は月の色を変えることができます。ブラッドムーンのような表現も可能です。

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[Stars]の[Intensity]を上げることで天の川が出現します。

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プロパティから[Cloud]のタブを開くことで雲の量を設定することができます。

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最後にExportを選択することで指定されているフォルダに画像が保存されます。デフォルトでは[C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Sky Creator\bin\Export]にエクスポートされます。

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〇Unityでスカイボックスを設定する

①Unityを開いて作成した[SkyCreator]でTgaファイルをインポートします。

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②新規でマテリアルを作成し、Shaderには[SkyBox/Panoramic]を指定します。

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これでスカイボックス用のマテリアルが作成されます。

③次にマテリアルの画像にインポートした画像を指定します。

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④Unity上部のワールドタブから[Light Settings]ウィンドウを開き[Environment]タブを開きスカイボックスのマテリアルを[sky boxMaterial]に指定します。

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以上で[SkyCreator]で作成したオリジナルのスカイボックスがUnityのスカイボックスとして指定されました。

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筆者は普段HoloLensの開発ばかりでSkyBoxを意識したことは少ないですが、自作できるとなると今後VRや2D表現も挑戦してみたいです。