夜風のMixedReality

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UMotionProで指文字のモーションを作成する。 HoloLens Hackathon 8日目

本日はOsaka HoloLens Hackathon 2022日8目の記事です。

11日からOsaka HoloLens Hackathon2022が開催されています。

筆者は指文字のアイデアで参加しています。

redhologerbera.hatenablog.com

今回は指文字のアニメーションを作成します。

〇UMotionProとは?

UMotionProはUnityAssetsStoreで販売されている有料のアドオンです。

〇UMotionProプロジェクトの作成

UMotionProはインポート後にUnity内でUMotionPro専用のプロジェクトファイルを作成する形でアニメーションを作成します。

①UMotionPro導入後[Window]→[UMotion Editor]が追加されます。

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②[ClipEditor]と[PoseEditor]を追加します。

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これはUMotionPro専用のAnimatorウィンドウとインスペクターウィンドウのようなものになります。

筆者は画像のように[ClipEditor]を下部に、[PoseEditor]をサイドに配置しています。

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③[ClipEditor]から[File]→[New File]→[Generic]で新規のUMotionプロジェクトを作成します。

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今回は非UnityHumanoidオブジェクトを使用するためGenericを選択していますが、UnityHumanoidキャラクターを扱う場合[Humanoid]で新規のファイルを作成します。

④hierarchyウィンドウにアニメーション対象のオブジェクトを配置します。

今回は指文字の手のアニメーションを作成するためMRTKで提供されている[HandRig_R]を配置します。(Package内にあります。)

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⑤アニメーションを作成するオブジェクトを[PoseEditor]の[Select gameobject to Animate]にアタッチします。

ダイアログが表示されますが問題ありません。

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うまく設定されるとUnityのシーン上でモデルのボーンが表示されるようになっています。

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以上で準備が完了しました。

〇アニメーションの作成

最初のキーフレームを作成します。 

①[ClipEditor]ウィンドウでキーフレームが0になっていることを確認し[PoseEditor]から[Key Dialog]を選択します。

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②新しいダイアログウィンドウが開きます。[SelectAll]ですべてのボーンを選択し[Add Keys]を選択します。

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最初のフレームにキーが登録されます。

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③キーフレームを任意の値に移動させます。

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④シーンからボーンを選択しオブジェクトを操作するように移動、回転し、ポーズを作成します。

 ここでは操作していない(前のキーフレームと変化がない)ボーンは灰色、操作したボーンは緑、キー登録が完了していないボーンは赤で表示されます。

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⑤[PoseEditor]から[Key Dialog]を選択します。

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以上でアニメーションが作成されました。

[ClipEditor]ウィンドウの下部の再生ボタンを押すことでアニメーションが再生されます。

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場合によってキー感覚を調整するなどします。

〇アニメーションのエクスポート

[ClipEditor]ウィンドウ上部[File]→[Export]→[CallentClip]を選択します。

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最初にエクスポートするときはエクスポート設定を行う必要があります。

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ここではエクスポート先のファイルパスを指定します。

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再度[CallentClip]を選択することでエクスポートされます。

以上でUMotionProを用いたアニメーションが作成できました。