夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

22年5月版 最新のURP機能のチェック 後半

本日はドキュメント枠です。

昨日Unity2021LTSを導入しましたが、Univarsal RenderPipelineのバージョンも12.1.6が使用できるようになっています。

URPはUnityの次世代グラフィックパイプラインになるといわれています。

今回はURPの最新の機能を学習します。

前回は前半を見ていきました。

redhologerbera.hatenablog.com

〇ライトクッキー

クッキー(Cookies)とは一時的に情報を保存する仕組みのことを指します。

ライトクッキーではテクスチャを使用してライトの放射をマスクすることができます。

DirectionalLightなどのLightコンポーネントの下部にLight Cookiesの項目が追加されています。使用するためにはこの部分にテクスチャを当てはめる必要があります。

ライトクッキーを使用することでDirectionalLightを使用しながらスポットライトのような使用方法もできます。

〇デカール

デカールに関してはUnity Japanの動画が上がっており非常にわかりやすかったです。

www.youtube.com

Decalの機能を使用するためにはURPの設定であるRenderingDecalを追加する必要があります。

次にhierarchyウィンドウからDecal Projectorsを追加します。。

マテリアルを作成し、ShaderGraph/Decalシェーダーをアタッチすることでマテリアルにアタッチした画像が投影されるようになります。

NormalMapにも対応しているため銃弾などの弾痕を作成することもあります。

デカールは従来HDRPで導入されていた機能ですが、URPでも使用できるようになったというところです。

〇Deferred Rendererのサポート

Deferred Rendererはレンダリングの方法ですが、特徴としてシーン内のライトの数が増えてもドローコールが増えないというものがあります。

このため非常にパフォーマンスにおいて有利に思えますが、メモリー消費が激しいというデメリットも併せ持っており、シーン内の状況に応じて使い分けるのがよさそうです。

 またMSAA(アンチエイリアシング)がサポートされていません。

本日はここまでです。UnityのURPはパフォーマンスおよびグラフィックスの観点でも非常に便利なレンダーパイプラインですが、さらに強化されている印象を受けます。

将来的にURPがUnityデフォルトのパイプラインになるといわれていますので今後も期待しながらチェックしていきます。