夜風のMixedReality

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OpenXRのMRTKサンプルをチェックする その④ HolographicRemotingを自身のプロジェクトで使用する

本日はOpenXRのMRTKサンプルであるOpenXR-Unity-MixedReality-Samplesを見ていきます。

OpenXR-Unity-MixedReality-SamplesではPC内で動いているアプリケーションとHoloLens 2デバイスを有線orWi-fiで接続するHolographicRemotingのOpenXRでの例が同梱されています。

 HolographicRemotingではUnity内でデプロイすることなくHoloLensと接続してデバッグを行う手法とPCアプリケーションとしてプロジェクトをデプロイして、HoloLensと接続することでPCのハイエンドなスペックでHoloLensのアプリを強化するという2種類の方法があります。

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今回は後者のHolographicRemotingを自身のオリジナルプロジェクトで使用していきます。

〇自身のプロジェクトでHolographicRemotingを使用する

HolographicRemotingの機能はOpenXRのサンプルシーンのMainMenuシーンに集約されています。

このためMainMenuシーンをプレファブごとエクスポートして自身のプロジェクトへインポートしていきます。

①OpenXRのサンプルシーンからMainMenuシーンを右クリックしExport Package...を選択します。

②名前を付けてシーンをUnityPackageとしてエクスポートします。

③オリジナルのプロジェクトを開きエクスポートしたUnityPackageをインポートします。

④デプロイするシーンにMainMenuシーンを加えます。

この際AppRemoting以外のオブジェクトは必要ありません 筆者はディアクティブにしました。

MixedRealityToolkitオブジェクトからMRTKのプロファイルをOpenXRUnitySamplesConfigrationProfileに切り替えます。またLoadMainMenuOnStartコンポーネントを加えます。

以上で準備が完了しました。

後は通常通りビルドすることでHolographicRemotingを使用することができます。

今回はURPのデフォルトで提供されている最高グラフィック設定でポストプロセスを使用するというHoloLens 2単体では20FPS出るかどうかというプロジェクトに筆者のオリジナルのガンダム30万ポリゴンを表示しました。

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この状態でもFPSが60をキープすることができました。(HoloLensの仕様上撮影時は30になります。)

 本日は以上です。 HolographicRemotingを使用することでスペック的に問題があった表現やHoloLensではできない処理(PCオンリーなもの)がHoloLensでも使用できるようになりました。

 今後も引き続き調査していきます。