本日はMRTK調査枠です。
22年初頭に発表されたMRTKの新しいバージョンであるMRTK3のリリースは22年6月中といわれています。
MixedRealityFeatureToolsではMRTK3のカテゴリーが追加され8日本日現在MixedReality-GraphicsTools-Unityが入手できるようになっています。
今回はこのMixedReality-GraphicsTools-Unityとは何をするのかに関して調べていきます。
〇MixedReality-GraphicsTools-Unity
MixedReality-GraphicsTools-Unity(以下GraphicsTools)はMRTK3として登場した新パッケージで、UnityのMixedRealityアプリ内でグラフィックを向上させるためのコード、シェーダーなどを含んだパッケージです。
MRTKはオープンソースとして開発されていますが、GraphicsToolsは次のGitHubリポジトリで公開されています。
APIリファレンスはこちらで公開されています。
GraphicsToolsはMRTK StandardShaderなどMRTKのグラフィック側のリーダー的ポジションにいるMicrosoftのCameronさんがリーダーとして公開されています。
〇GraphicsToolsの使用
Unity2021.3.2f1で今回からのプロジェクトを作成しました。
MixedRealityFeatureToolsでMRTK3からMRTK Graphic Toolsを選択し導入します。
これによってUnityのパッケージマネージャーでMRTK Graphics Toolsが管理されるようになりました。
またUnityワールドメニューのWindowにGraphics Toolsが追加されています。
〇サンプルの導入
サンプルはPackageManagerのMRTK Graphics Toolsを選択し、Sampleから任意のサンプルを導入できます。
現時点では次のサンプルが提供されています。
〇Compare
UniyBuildinマテリアルとGraphicsToolsMaterial(おそらく旧MRTK StandardShader)のマテリアルの比較を行えます。
各球体は左から右にメタリック、上下にスムースを確認できます。
〇MaterialGallery
MaterialGalleryはGraphics Tools/StandardShaderを使用して様々な表現を行うシーンです。
MRTKv2で提供されていたMaterial Galleryの強化発展版です。
〇Mesh Outline
Graphics Tools/StandardShaderを使用したアウトライン表現のサンプルです。
MRTKv2版のOutlineExamplesに比べこちらもアップデートが行われており、アウトラインのスケール変化、位置変更などのサンプルがあります。
〇UnityUI
Unityの従来UIを使用したサンプルです。
〇Acrylic
こちらは実験的なサンプルです。 ぼかし表現を行うことができます。
今回はざっとMixedReality-GraphicsTools-Unityを見ていきました。
次回以降もっと詳細を見ていきます。