夜風のMixedReality

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MRGT Acrylic SampleSceneのブラーがMeta Questで実行できない問題の解消

本日はMRTKトラブルシューティング枠です。

MRTK3のグラフィック関連のパッケージであるMixedRealiyGraphicsToolsでは実験的機能のサンプルとしてAcriylicというサンプルがあります。

 このサンプルではMixedRealityデバイス上で動作するブラーの表現が行えます。

 Acrylic(アクリル)という名前が付けられているのは、MRGTもといMixedReality上のデザイン言語であるMixedRealityDesiginLanguageがベースとしているFluentDesignの提唱する機能の一つであるAcrylicに由来しています。

www.microsoft.com

docs.microsoft.com

つまりUIを実現するためのブラーというような使い方が本来の意図になります。

〇Meta Questへのビルド

今回MetaQuest向けにビルドを行ったところ次のようにブラーが表現されない現象がおこなりました。

 ブラーはURPでのみ使用可能ですが、CameraOpaqueTextureを使用しています。

 ビルドする際にMultiView(SinglePathInstancingRendering)からMultiPassへ設定を変えることで正常にブラーがかかるようになりました。

 

 また、その他の方法としてシーンに配置されているオブジェクトからAcrylicLayerManagerオブジェクトのコンポーネントからFilter MethodKawaseへ変更することでも対処できるようです。

 

 これに気が付くまでかなりの時間を使ってしまったので、今回は備忘録的に記事にしました。