本日はMRTKトラブルシューティング枠です。
MRTK3のグラフィック関連のパッケージであるMixedRealiyGraphicsToolsでは実験的機能のサンプルとしてAcriylicというサンプルがあります。
このサンプルではMixedRealityデバイス上で動作するブラーの表現が行えます。
Acrylic(アクリル)という名前が付けられているのは、MRGTもといMixedReality上のデザイン言語であるMixedRealityDesiginLanguageがベースとしているFluentDesignの提唱する機能の一つであるAcrylicに由来しています。
つまりUIを実現するためのブラーというような使い方が本来の意図になります。
〇Meta Questへのビルド
今回MetaQuest向けにビルドを行ったところ次のようにブラーが表現されない現象がおこなりました。
ブラーはURPでのみ使用可能ですが、CameraOpaqueTextureを使用しています。
ビルドする際にMultiView(SinglePathInstancingRendering)からMultiPassへ設定を変えることで正常にブラーがかかるようになりました。
また、その他の方法としてシーンに配置されているオブジェクトからAcrylicLayerManagerオブジェクトのコンポーネントからFilter MethodをKawaseへ変更することでも対処できるようです。
これに気が付くまでかなりの時間を使ってしまったので、今回は備忘録的に記事にしました。