本日はHoloLens枠です。
筆者自身がShader知識強化に興味があるため頻繁に更新しているMRGTを除いてここのところHoloLens自体の記事をかけていなかったので久々のHoloLens枠です。
12月に入りましたのでこの一年のHoloLensの出来事をまとめていきます。
〇HoloLens 2022年アドベントカレンダー
HoloLens 2022年アドベントカレンダーはQiita上で私の師であるがち本さんが開催している企画です。
クリスマスまで毎日記事を埋めていくことが目的で本日は2日目の記事になります。
〇HoloLens上半期出来事まとめ
今回は1月~6月までの間のHoloLensにかかわるイベントをまとめていきます。
〇1月
・デジタル恐竜パーク
21年12月18日~24日、22年1月3日~9日の間福岡県北九州市で行われた体験型イベント『デジタル恐竜パーク』が開かれました。
・HoloLens2 Development Fundamentals challenge
HoloLens 2 Development Fundamentals challengeとしてMicrosoftのラーニングページMicrosoft Learnにて企画が開催されていました。
・大和ハウス工業のHoloLens 2活用事例の公開
Microsoftのブログによって大和ハウス工業における建築物の設計・施工・維持管理業務の効率化、高品質化への取り組みが記事として公開されました。
・日産自動車によるDynamics365 Guides活用事例公開
Dynamics 365はHoloLens 2を使用してMR上でのマニュアル作成など、新人教育や作業員の作業効率上昇に役立つサービスです。
日産自動車における活用事例が公開されました。
・Holoeyes社と横河レンタ・リース社によるレンタルサービスの発表
Holoeyes社はHoloLens×医療業界で最先端の取り組みをしている企業です。
2月にHoloeyes MDのサービスを搭載したHoloLens2デバイスのレンタルサービスを横河レンタ・リース社と発表しました。
・HoloLens日本上陸5周年
HoloLensが日本で展開されるようになってから22年1月で5年を迎えました。
〇2月
・HoloLens2のスタートメニュー表示方法のカスタマイズが可能になりました。
スタートメニューをカスタマイズすることで不意にスタート画面が開いてしまうようなトラブルを抑えられるようになりました。
・HoloLensの屋外遮光ゴーグルTrimble HoloTintの販売開始
HoloLensでは屋外での作業時などに環境光の強さによってはホログラムが非常に見えずらくなる仕様があります。
これは光学シースルーデバイス特有の現象で、屋外での作業に対応するためにTrimble HoloTintが登場しました。
光量によって自動で遮蔽具合が変わる仕様なものの、高額なため筆者は購入できていません。
・オンライン上でMicrosoft Meshの体験会が開催されました。
こちらのイベントは筆者も参加していました。
・Osaka HoloLens Hackathon & Hackwalk 2022
Osaka HoloLens Hackathon & Hackwalk 2022が開催されました。
このイベントは関西を拠点に活動されているxRコミュニティ大阪開発駆動を中心にオンライン上で集まったHoloRangerによって1週間にわたり開かれたアプリ開発コンテストになります。
筆者はYubimoziHoloLensという手話の一種である指文字を学習できるアプリケーションを開発、Azureなどを組み合わせたことでMicrosoft賞をいただきました。
〇3月
・HoloLens 2による業界別のDX状況
MicrosoftによってHoloLens 2を導入するととでのコストがどのように変化するのかに関しての記事が公開されました。
・MATSUKOの発表
スロバキアの会社がスマートフォン(iPhone)のカメラに向けて会話をすることでリモート地にいるHoloLens着用者にはホログラムに見えるというサービスが発表されました。
〇4月
・トヨタによるHoloLensを使用したMRカート事例の動画公開
https://www.microsoft.com/en-us/videoplayer/embed/RWWajX
・ニコン社とMicrosoftによる国内初のMixedRealityCaptureStudioの東京拠点発表
MixedRealityCaptureStudioとはボリュメトリックビデオの撮影スタジオを指します。
MixedRealityCaptureStudioで撮影されたボリュメトリックビデオの一部はHoloLens標準搭載の3Dビュアーで見ることができます。
今回日本初としてニコン社より派生したニコンクリエイツ社によってスタジオが作られることが発表されました。
・HoloLens2の教育機関割引開始
HoloLens2は40万をこえる高額なデバイスですが、教育機関関係者に対しての10パーセント割引が開始されました。
これは12月現在でも続いています。
〇5月
・Alex KipmanのMicrosoft退社
Alex KipmanさんはMicrosoftでのHoloLensやKinect等のMixedRealityを率いるトップとして活躍されており、筆者も2019年にお会いしたことがありますが、2022年5月にMicrosfot社を退社することが報道されました。
・フォルクスワーゲンとMicrosoftのパートナーシップ発表
モビリティとMRの検証の一環として車大手フォルクスワーゲンとMicrosoftのパートナーシップが発表されました。
ここでの事例としてのちにMovingPlatformMode(移動環境モード)がこれを実現したと発表されています。
〇6月
・MRDevDaysの開催
6/8日はワールドワイドなMicrosoftによるMixedRealityイベント、MRDevDaysが開催されました。
イベント内では目玉としてHoloLensを含むMixedRealityデバイスの開発ツールであるMixedRealityToolkit(MRTK)の第三世代バージョンであるMRTK3が公開されました。
MRTK3のパッケージの一つとして筆者も開発にかかわっているMixedRealityToolkit GraphisTools(MRGT)もリリースされました。
また別のセッションとしてHoloLens2のMovingPlatformModeに関してのセッションもあり、このセッションの中で筆者の事例も紹介されました。
以上が2022年上半期のHoloLensにかかわる出来事になります。