夜風のMixedReality

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Substance3D Samplerでフォトグラメトリを行う

本日はSubstance 3D Samplerを触っていきます。

 先日から勉強を開始しているSubstance 3D PainterAdobe Substance 3D Textureringのサブスクリプションとして提供されており、使用できるアプリケーションの中にSubstance 3D Samplerがあります。

〇Substance 3D Samplerとは?

Substance 3D Samplerは現実世界の写真をもとにマテリアルをサンプリングすることができます。

 筆者も初心者のためまだまだできることを把握できていませんが、先日のアップデートでフォトグラメトリの機能が搭載されました。

 今回はSubstance 3D Samplerでフォトグラメトリを行っていきます。

〇データの作成

 公式のチュートリアルでは対象のオブジェクトを囲むように写真を撮影していきます。

 複数の角度で撮影を行います。

 このように複数の角度から対象物をとらえた写真を解析することで3Dを再構築します。

また曇りの日の方が拡散光としてとらえられるので良い結果が出やすいとのことです。

substance3d.adobe.com

 

〇Substance 3D Samplerでフォトグラメトリを行う

データがそろったのでSubstance 3D Samplerでフォトグラメトリを開始します。

①Substance 3D Samplerで新規作成を選択します。

3Dオブジェクト(Beta)を選択します。

③新規ウィンドウが表示されますので作成したデータをまとめてドラッグアンドドロップしてインポートします。

今回は32枚の画像すべてを選択しています。

読み込めない画像や質の悪いデータはここで警告表示が行われます。

④基本の設定から焦点距離を入力します。(0でも動きました。)今回はiPhone 12ProMaxの焦点距離5.1mmを選択しています。

送信を選択します。

整列設定の画面で精度を設定できます。今回はに設定していきます。

処理を選択することで処理が開始され完了すると次のように点群として大体の結果を見ることができます。

目標範囲からバウンディングボックスを表示を使用することで処理範囲を指定することができます。

背景などの不要な領域をトリミングして対象物によりフォーカスした処理を行うことができます。

送信を押すことで最終的な処理が開始されます。

処理が完了すると3Dモデルが表示されます。

30枚程度の写真から破断のすくないモデルが作成できているように感じます。

以上がSubstance 3D Samopleを用いたフォトグラメトリの作成になります。

近年ではフォトグラメトリの手法としてスマートフォンとcloudを用いることでどこでも処理を開始することができるようになりましたが、Substance 3D Samplerを用いることで自身のローカルPCで処理を行うことができます。

 また今回は踏み込めていませんが、ほかのSubstance 3Dのアプリケーションとの親和性の高さが利点としてあげられます。

 本日は以上です。