夜風のMixedReality

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Substance Painterで3Dモデルにデカールを貼る

本日はSubstance 3D勉強枠です。

Substance Painterでは2Dのペイントソフトのようにレイヤー機能を使用してペイントを行うことができます。

今回はこれをしようして3Dモデルにコーションマークやタンポ印刷などで見られるようなデカールをはっていきます。

〇今回使用するモデル

今回は機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイに搭乗するメカ FD-03グスタフ・カールのモデリングを行いSubStancePainterで簡単に汚しを付けてみました。

ガンダムに搭乗するメカニックは現実の航空機のコーションマーク(翼の上にあるNo Stepなどの注意書き)やメカニックが所属している部隊を現す文字など機体各部に文字が描かれています。

このモデルを例にデカールを作成していきます。

〇デカールの作成

今回は方に部隊マークっぽいデカールを作成していきます。 Substance Painter自体にテキストの機能はあるようですが、今回は画像としてデカールを作成し、Substance Painterにインポートし使用する形を紹介します。

筆者はいくつかのペイントソフトや画像編集ソフトを扱えますが、一番好きなWindows標準のPaint3Dを使用していきます。

①Paint3Dで新規プロジェクトを作成します。

②上部メニューからキャンバスを選択します。

透明なキャンバスにチェックを入れ有効化します。

これによってPng画像として文字以外が透明にくりぬかれた画像を作成することができます。

④キャンバスの大きさを調整します。 特にこれという値はないのですが低すぎるとSubstance Painterにインポートして使用する際に解像度が気になることがあると想定し、4096×2048を使用しています。

⑤上部メニューをテキストへ切り替えます

3Dテキストで任意のフォントを選択しデカールの色、今回の場合は白色を選択します。

⑥デカールにしたい文字を打ち込みます。

3Dモデルとしてテキストが出現します。 

自由にレイアウトを行います。

⑦Png画像として出力します。

以上でデカールの画像が作成できました。

〇Substance Painterで画像を読み込む

Substance Painterに自身のテクスチャをインポートするためには画像をアセットウィンドウにドラッグ&ドロップします。

この際に読み込む素材をどのように扱うか?という設定とどの範囲で使用するか?という設定を行う必要があります。

今回はTextureとしてこのプロジェクトに限定してインポートしました。

〇デカールを張る

素材がそろいましたのでいよいよデカールを張っていきます。

①肩のマテリアルを選択します。

②レイヤーウィンドウから塗りつぶしレイヤーを追加を選択して新規のレイヤーを追加します。

③マテリアルウィンドウのBaseColorにインポートした画像をアセットウィンドウからドラッグ&ドロップします。

レイヤーのスケールや回転を調整して3Dウィンドウのモデルの状況を見ながらデカールを配置していきます。

しかしデフォルトでは次のようにタイリングが働いてしまっています。

④塗りつぶしの設定からUVラップなしに切り替えます。

3Dビューを見ながら調整していきます。

このままでは文字以外の部分も質感が変わってしまっています。

⑤レイヤー設定からcolor以外のチャンネルを無効化します。

以上でデカールを貼れました。

〇デカールをなじませる

次にSubstancePainterの機能を使用して文字をなじませていきます。

①デカールのレイヤーに黒のマスクを追加します。

②マスクを右クリックしてジェネレーターを追加を選択しジェネレータを追加します。

③ジェネレーターとしてDirt(汚し)を追加します。

これでデカールが若干霞み、周囲の装甲となじませることができました。

以上でSubstance Painterで3Dモデルにデカールを貼ることができました。

本日は以上です。