HoloLensの開発ツールであるMixedRealityToolkitではサンプルとして配置するだけで使用できるボタンやスライダーなど数多くのUIが同梱されています。
開発者はプレファブとして提供されているこれらをシーンに配置し、Eventを指定するだけでUIとして機能します。
ここではBlenderを用いてSF映画や近未来を描いたアニメ作品に登場するようなFUI(Fictional User Interface)を基にHoloLens用のオリジナルデザインのUIボードを作ります。
今回は第5回目です。 5~10つほど作品が完成したタイミングでGitHubにて公開します。
〇MRTKStanderdShaderを使用したSFチックなマテリアル
前回まででボタンの形状は完成しました。今回はMaterialを作成し見た目を作成します。
Unityの[Project]ウィンドウを右クリックし、[Create]から[Material]を作成します。
マテリアルのShaderをMRTK StandardShaderに変更します。今回テクスチャとして次の画像を用いました。
マテリアルの設定は以下のようになります。 [Albedo]によって色を決め、[Triplanar Mapping]を有効化することでUV展開を行っていない変形するメッシュにテクスチャを均一に対応させます。
またこの設定はメッシュが変形した際にメッシュが引き延ばされるのではなく、展開されるように見みせるという演出も行っています。
サイドのパーツには別のマテリアルを作成し、見た目のアクセントとしました。 こちらは次のハニカム画像をテクスチャとして使用しています。
テクスチャ以外のマテリアルの設定は内部で作成したマテリアルと変わりありません。
以上でボタンにマテリアルが対応し、見た目的にも完成へと近づきました。
次回はMRTKのプレファブを参考に機能を作成します。