本日はMRTK調査枠です。
今回はJoysticExampleを見ていきます。
〇JoysticExampleとは?
JoysticExampleはMRTKv2.5でExperimental(実験的)として実装されたUIの機能で、その名の通りスティック型のUIです。
前回はJoystickの構成を調べていきました。
今回はコンポーネントの構成を理解してオリジナルのJoystickを作成します。
〇オリジナルのJoystick
早速作成していきます。
①シーンに空の GameObjectを作成し、任意の名前を付けます。(ここでは[JoystickClassicPrefab]とつけました。)
②[JoystickClassicPrefab]に[add Component]で[JoystickController]コンポーネントをアタッチします。
[JoystickController]コンポーネントはJoystickの機能のコアになるコンポーネントです。
③[JoystickClassicPrefab]オブジェクトの子オブジェクトとして[Sphere]オブジェクト[Capsule]オブジェクトを作成します。
二つのオブジェクトを画像のように並べます。 これが見た目上の持ち手になります。
④[Sphere]オブジェクトを複製して[SphereCollider]という名前を付けます。
⑤[SphereCollider]オブジェクトの[Inspector]ウィンドウから[MeshRenderer]コンポーネントのチェックボックスを外し、無効にします。
⑥空オブジェクトを作成しスティックの最下部(stickの回転動作の軸)に配置します。
⑦空オブジェクトの名前を[StickRotRoot]に変更し[Sphere]オブジェクト、[Capsule]オブジェクトを子オブジェクトとして配置します。
⑧[SphereCollider]オブジェクトに次のコンポーネントを加えます。
・[NearInteractionGrabbable]コンポーネント
・[Constraint Manager]コンポーネント
・[Object Manipulator]コンポーネント
・[Move Axis Constraint]コンポーネント
・[Rotation Axis Constraint]コンポーネント
⑨親オブジェクトである[JoystickClassicPrefab]オブジェクトの[JoystickController]コンポーネントを以下のように設定します。
・[Joystic Visual]に[StickRotRoot]オブジェクトをアタッチします。
・[Grabber Visual]に[SphereCollider]オブジェクトをアタッチします。
この状態で実行します。
動きが確認できました。
〇マテリアル
次はマテリアルを設定します。 プロジェクトウィンドウにマテリアルを作成します。
[Red]、[Silver]のマテリアルを作成し、それぞれスティックにアタッチします。
それぞれのマテリアルの設定は以下のようになります。
以上でオリジナルのJoystickが完成しました。
次回はHoloLens 2実機で触ってさらに調整していきます。