夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

KeyCastOWをコンパイルしてWindowsで実行する

本日はWindows枠です。

他記事でも触れていますが、筆者は今年から教育機関で教える側として働いています。

 この際にどのようにすれば学生さんが学びやすいのかということを常に考えているのですが、筆者の講義の場合BlenderやMayaなどのPCツールを教えるため基本的にPCをの画面を共有しています。

 こうした際に参考となるのはゲーム等の配信者やYoutubeなどでツールの解説を行うYoutuberです。

 わかりやすい動画配信者を見てみると自身の押したキーが画面上に表示されていることが確認できます。

 今回はこうしたツールの中からOBSを使用しないでも使用できるものという点でKeyCastOWを使用していきます。

 OBSを使用したくない点としてはできるだけソフトウェアインストールを抑えたい点とあくまで講義は配信ではないので、準備不要ですぐに立ち上げすぐに画面を共有表示して講義を開始できるようにしたかったという理由です。

〇KeyCastOWとは?

KeyCastOWは以下のGitHubリポジトリで公開されているOSSのソフトウェアで、ユーザーがタイプしたキーが画面上にオーバーレイされるようになっています。

github.com

 しかしながら、KeyCastOWの最大の欠点(問題)としてexeファイルが提供されておらず自分でコンパイルする必要があります。

 何名かの先人がコンパイルしたファイルをクラウドで共有していますが、筆者が見たところ404表記となっており、公開が終了しているものもあったため今回はKeyCastOWをコンパイルしていきます。

〇環境

Windows 11

・VisualStudio 2022

 ・デスクトップ向けC++アプリ開発のテンプレート

コンパイル

ソースコードが含まれたプロジェクトをCloneします。

git clone git@github.com:brookhong/KeyCastOW.git

②ここではKeycastow.vcxprojをVisualStudioで開きます。

③起動時にプロジェクトのターゲットをアップデートするようにダイアログが出ました。

確認してOKを選択します。

④ビルド構成をRelease、x86に設定します。

⑤上部ビルドメニューからkeycastow.vcxprojのビルドを実行します。

⑥ビルドが成功することを確認します。

⑦プロジェクトのディレクトリを開くとReleaseと呼ばれるフォルダが作成されています。

この中にkeycastow.exeが作成されます。

exeファイルを実行することでkeyCastOWを起動できます。

本日は以上です。

〇配布

筆者がビルドしたexeファイルは次にあります。

1drv.ms