夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

VisualStudioでARM64用のDLLを作成する

本日はその他枠です。

NintendoSwitchのJoyConはGitHub上で公開されている有志のライブラリを使用することでUnityアプリケーションのコントローラーとしてHoloLensで使用できます。

しかしながらARMやARM64向けのdllが提供されていないためHoloLens2で動かすことができません。

今回ソースコードからDLLを作成することに挑戦します。

〇ソースコードからDLLを作成する。

①GitHubのリポジトリを開きます。

github.com

②リリースページからソースコードのzipファイルを入手します。

③Zipファイルを解凍します。

hidapi-hidapi-0.13.1\windows内にあるソリューションファイルをVisualStudioで開きます。今回はVisualStudio2019を使用しています。

構成マネージャを開きます。

⑥アクティブソリューション構成をRelease、プラットフォームから新規作成を選択します。

⑦新しいプラットフォームとしてARM64を使用します。

⑧上部ワールドメニューProjectからプロパティを開きます。

⑨サイドタブリンカーから対象コンピュータがARM64になっていることを確認します。

⑩上部ワールドメニュービルドからソリューションのビルドを選択します。

これによってビルドが完了します。

作製されたdllをUnityのJoyconLib_plugins内にARM64という管理用のフォルダを作成し配置することで使用できます。

またDllを選択した状態でInspectorビューからCPUARM64へ切り替えます。

最後に生成されたdllが本当にARM64のDLLなのかを調べる方法ですが、これは『開発者向けのコマンドプロンプト』を使用します。

すべてのアプリから開発者向けコマンドプロンプト for 2019を開きます。

dllのある階層へ移動し次のコマンドを実行します。

dumpbin hidapi.dll /headers | findstr machine

この際にアーキテクチャが表示されます。

本日は以上です。