本日はUnity枠です。
先日筆者が好きなスマホゲームの開発秘話で揺れモノにMagicaClothというアセットを使用しているという話を聞いて興味を持っていたところMagicaCloth2という新しいバージョンがリリースされていました。
今回はこのMagicaCloth2を導入していきます。
〇MagicaCloth2とは?
MagicaCloth2はMagica Softによって開発、UnityAssetsStoreでリリースされているUnityのパッケージです。
筆者が購入時では$27.5でした。 このパッケージはシート単位での販売になっており、パッケージを使用する人数分のライセンスの購入が必要です。
チーム開発やハッカソン等では注意が必要なライセンス形態となっています。
特徴として優れたクロスシュミュレーションを実現でき、リアルな揺れモノを再現できます。
この手の物理挙動のパッケージではWindowsのみの動作であったりと動作環境が制限されているものが多いですが、Magica Cloth 2はCPU上で動いているためプラットフォームなどの依存が少なく、筆者環境でMeta QuestやHoloLens 2実機上での動作を確認しています。
〇ドキュメント
作者さんが日本の方のようでドキュメントは日本語と英語で見ることができます。
MagicaCloth2について – Magica Soft
また問い合わせ等のサポートも日本語で受けることができるようです。
〇環境
・Unity2021.3.5f1※
・Universal RP
・Windows11
・Microsoft HoloLens 2
※ドキュメントではUnity2021.3.16以上が対象とありますが、筆者環境では問題なく動きました。
〇導入
①アセット購入後にアセットを導入するUnityプロジェクトを開きます。
②PackageManagerを開きます。
③上部ウィンドウから表示パッケージをPackages: My Assetsへと切り替えます。
これによって自身の購入した(もしくは無料で入手した)Assetsが一覧表示されます。
④一覧の中からMagica Cloth 2を選択しImportを選択します。(初回はDownloadを選択します。)
MagicaClothの依存関係にはBurstおよびCollectionがありますが、これらは同時にインポートされますので特に追加で導入するパッケージ等はありません。
以上でパッケージが導入できました。
〇サンプルプロジェクトの実行
MagicaCloth2を導入するとAssets直下にMagicaCloth2のフォルダが作成され、Exampleフォルダ内に各グラフィックスパイプラインごとのサンプルシーンが提供されています。
現時点で3つのサンプルが提供されています。
〇UnityChanKAGURA_URP
UnityJapanが提供しているユニティちゃんのURP向けパッケージであるKaguraのアニメーションがサンプルとして提供されています。
〇RuntimeDressUp_URP
こちらはSDユニティちゃんを使用した体の各パーツを動的にオンオフしてClothの挙動を確認するサンプルです。
〇RuntimeBuild_URP
こちらは動的にユニティちゃん全体を生成してクロスの挙動を見ることができるサンプルです。
最初はユニティちゃんは存在しておらず生成時にクロスの設定を行っています。
以上で導入が完了しました。
次回HoloLensでビルドします。
本日は以上です。