夜風のMixedReality

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Unity 2021のLTS版がリリースされました。 HoloLensで動くのか検証

本日はUnity学習枠です。

先日Unityの2021LTSを導入しました。

redhologerbera.hatenablog.com

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こちらがHoloLensの開発で問題なく使用できるか本日は検証していきます。

〇Unity2021のプロジェクト作成

①UnityHubから新規プロジェクトを2021.3.2f1で作成します。

Unity2021はUIアイコンなど一部2020系とは異なっているようです。

また、Unity2021からTransformのScaleにアイコンが追加されています。このアイコンを選択することでScaleがxyzすべてが同じ値になるように変更ができます。

Unityのバージョンに依存しているUniversalRenderPipelineは12.1.6が使用可能なようです。Unity2020.3.23f1(LTS)では10.7.0のバージョンであったためより進化した機能が使用できそうです。

MixedRealityFeatureTools(以後MRFT)を使用してHoloLensの開発環境を導入します。 MRFTを起動します。

③MRTFで必要なパッケージを選択します。

 今回は以下のものを導入しました。

 ・MRTKExamples

 ・MRTKFaundation

 ・MRTKTools

 ・MRTKUtilites

 ・MRTKOpenXRPlugin

 ・Microsoft Spatializer

④UnityにMRFTで指定したパッケージが導入されるとMRTKのダイアログが表示されます。今回はOpenXRで進めていくためRecomendedのOpenXRで進めます。

ダイアログに従ってMRTK関連の機能を設定していきます。

⑤上部ワールドタブMixedRealityToolkitからToolkit→Add To Scene Configre...を選択しシーンの設定を行います。

⑥シーンに追加されたMixedRealityToolkitオブジェクトを選択し、InspectoreウィンドウからMRTKの構成をOpenXRConfigurationProfilerへ変更します。

これよってXR用の構成が整いました。

次にURP用の設定を行います。

MRTKではMixedRealityStandardShaderが使用されますが、これをURP版にアップデートする必要があります。

⑦上部ワールドタブMixedRealityToolkit→Toolkit→Utilities→Upgrade MRTK Standard Shader for Univarsal Render Pileline を選択します。

これによってシェーダーのエラーが解消されます。

⑧BuildSettingsからUniversal Windows Platformへプラットフォームを切り替えます。

⑨ProjectSettingsからXRPluginManagementOpenXRを選択しMicrosoft HoloLensにチェックを入れます。

Interaction ProfileMicrosoft Hand Interaction Profileを追加します。

これによってHoloLens 2でHandTrackingが使用できるようになります。 逆にこの設定を行わない限りHandTrackingが使用できないので注意が必要です。

⑪BuildSettingsよりビルドを行います。

今回Burst関連でコンパイルエラーが発生しました。

これはProjectSettingsからBurst AOT Settingsからすべてのチェックを外し、Target architectureNottingにすることでビルドに成功しました。

以上でUnity2021LTSでもMRTKを使用して無事にビルド、記事では紹介していませんがデプロイすることができました。

URPの新機能などは次回以降見ていきます。