夜風のMixedReality

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Unityでリアルな揺れモノを実現する MagicaCloth2をxRで動かす その② HoloLens 2へのサンプルプロジェクトのビルド

本日はUnity枠です。

昨日Unityでリアルな揺れモノを実現するアセット、Magica Cloth 2を導入しました。

本日はHoloLens 2でサンプルシーンを実行していきます。

〇Magica Cloth 2とは?

Magica Cloth 2は日本の作者がUnityAssetsStoreでリリースしている揺れモノアセットです。

特徴としてリアルでありながら他の物理挙動系のアセットに比べ軽く、マルチなプラットフォームで動作する点が挙げられます。

昨日はUnityへの導入とサンプルシーンまで行いました。

redhologerbera.hatenablog.com

〇環境

 ・Unity2021.3.5f1※

 ・Universal RP

 ・Windows11

 ・Microsoft HoloLens 2

 ※ドキュメントではUnity2021.3.16以上が対象とありますが、筆者環境では問題なく動きました。

Magica Cloth 2

〇HoloLens2でサンプルシーンをビルドする

今回はMRTK3の導入が完了しているプロジェクトで説明を行います。

MRTK3の導入は過去の記事を参考ください。

redhologerbera.hatenablog.com

①サンプルシーンを開きます。今回はUnityChanKAGURA_URPをHoloLensに向けてビルドします。

このシーンではURP向けのユニティちゃんのパッケージであるUnity Chan Kaguraを使用したアニメーションの中で服や髪といった揺れモノを見ることができます。

②シーン上の以下のオブジェクトを削除します。

・Evn

・EventSystem

・UI_KAGURA

・ModelController

これらはカメラやUIなどのHoloLensでそのまま使用することができないオブジェクトになります。

③Package内よりMRTK XR Rigプレファブをシーン上に配置します。

MRTK XR RigプレファブはMRTK3におけるカメラプレファブに当たります。

UnityCHanKAGURA_MC2(長いのでここからはユニティちゃん)オブジェクトのインスペクタウィンドウからTransformのZを1.2に変更します。 

デフォルトの状態で原点にユニティちゃんがいるためカメラとかぶってしまっていましたが、Z軸に位置をずらしました。

⑤PakcageウィンドウからMRTKInputSimulatorプレファブをシーンに配置します。

MRTKInputSimulatorプレファブをシーンに配置することでUnityエディタ内でのユーザーの移動やハンドトラッキングなどのインプットをシュミレートできます。

この状態でUnityエディタを実行することでエラーを吐かずに動くことを確認します。

⑥hierarchyウィンドウでユニティちゃんの子オブジェクト Character1_Referenceの子オブジェクトのCH_Hipsを選択しインスペクターウィンドウを表示させます。

CH_HipsオブジェクトにCapsule Colliderコンポーネントをアタッチします。

このコライダーをユニティちゃんの体に沿うように配置します。

Object ManipulatorコンポーネントをCH_Hipsオブジェクトに追加します。

Object ManipulatorコンポーネントのHost Transformをユニティちゃんの親オブジェクトに設定します。

以上でユニティちゃんにレイを当ててユニティちゃんを移動できるようになりました。

プラットフォームをURPに設定しビルドを行います。

〇実機で確認

HoloLens 2での実機でMagica Cloth 2の動作を確認できました。

FPSも特段気になる点もなくきれいに動いているように思えます。

本日は以上です