本日はMRTK3枠です。
MRTK3の正式版がリリースされていますので今回はサンプルシーンを見ていきます。
MRTK3に関してのサンプルシーンの導入は以前の記事を参考にしてください。
〇SampleEmptyMRTKScene
SampleEmptyMRTKSceneはMRTK3のからシーンになります。
SampleEmptyMRTKSceneを自身のUnityプロジェクトで再現することでMRTK3を用いたアプリケーション開発が容易になります。
ヒエラルキーウィンドウを見ると主に3つのオブジェクトから構成されています。
この中でMRTK XR Rigオブジェクトがコアになります。
MRTK XR Rigはプレファブとしてinputパッケージに含まれています。
基本的な構造はUnityOpenXRのXRRigにのっとっていますが、MRTKのinputに対応するプレファブが含まれています。
MRTKHandControllerは右手、左手のコントローラーもしくはHandTrackingのオブジェクトになります。
MRTKv2時代はHandTrackingを認識している間のみ動的にオブジェクトが生成されていましたが、MRTK3の場合は常に存在し、HandTrackingのポジションを取得できるようになっています。
MRTK Gaze ControllerはHoloLens 1stのようなHeadGazeに相当します。
EyeTrackingがこれに該当するかは別途EyeTrackingの時に紹介します。
EventSystemオブジェクトにはXR UI Input Moduleコンポーネントがアタッチされています。
このクラスの機能は、UIイベントへの変換です。 例えばマウスの位置、クリック、スクロールなどの入力をキャッチし、それをUIイベントに変換します。これにより、通常のデスクトップ環境でのUI操作も可能になります。
最後のMRTK InputSimulatorはEditor上でのHandTrackingや頭の位置の更新などのシュミレートを行うための入力を担当しています。
こちらもMRTKのプレファブとしてInputパッケージで提供されています。
本日はSampleEmptyMRTKSceneを見ていきました。
helloworldなどはこのシーンを使用することでプロジェクト設定さえ完了していればすぐにMRTK3アプリを開発できそうです。
本日は以上です。