本日はHoloLens 2アプリレビュー記事です。
今回はMRDKで提供されている周期表のサンプルアプリを遊びます。
〇MRDLとは?
MRDL(MixedRealityDesignLabs)はMicrosoftにより提供されているHoloLensの開発ツールである[MixedRealityToolKit]の基礎に基づき作成されたオープンソースのサンプル集です。
MixedRealityアプリクリエイターを鼓舞し、魅力的なMixedReality体験を行うためのインスピレーションを提供します。
MRDLで周期表アプリは[MRDL_Unity_PeriodicTable]という名前でリリースされています。
インストールは昨日の記事で紹介しています。
〇周期表アプリ
アプリを起動すると[MRDL]のスプラッシュスクリーンが表示され、元素周期表が現れます。
周期表アプリではHandRayによるジェスチャーのほかにHoloLens 2のEyeTrackingが有効になっており視線でオブジェクトを選択することができます。
オブジェクトを選択した状態でAirTapもしくは音声コマンドによる[Select]と発音すると選択したオブジェクトが展開し、元素の説明と元素模型を模した3Dオブジェクトが表示されます。
〇動画
〇元素の説明
EyeTrackingが有効になっており、視線で文字をスクロールすることができます。
左側のプレーンにはその元素の詳しい説明が表示されます。右側のプレーンには[Atomic Number(原子数)]、[Atomic Weight(原子量)]、[Melting Point(融点)]、[Boilinh Point(沸点)]が並びます。
〇元素モデル
元素は電子雲を模したSphereオブジェクトと原子核を模したSphereオブジェクトによって構成されています。
手を使って移動、拡大縮小、回転を行うことができます。
原子核には陽子と中性子を示す二色の球が揺れ動くようにアニメーションされており、原子数に応じて原子核が大きくなることが確認できます。
〇周期表のレイアウト
このアプリでは通常の周期表のレイアウトのほかに複数のレイアウトを見ることができます。
・Plane
平面上に一列に配置されます。
・Cylinder
HoloLens 2特有の表示法で立体的に配置されます。 少しSF感のある配置方法です。
・Radual
放射状にオブジェクトが並びます。
・Sphere
HoloLens 2特有の表示方法で立体的な球面状に配置しされます。
〇まとめ
MRDLで提供されているサンプルらしくMRTKの機能を最大限使用して作られています。 Unityプロジェクトの方は後日別の記事で見ていきたいと思います。
アカデミックな要素もあり、元素周期表の並びを変えるなど従来のアプリとは異なる非常に斬新なアプリです。
原子モデルの再現やマテリアルなどUnityでの実装が非常に気になり自身のアプリでも生かしたいと思える体験ができました。
オープンソースでリリースされているので是非遊んでみて下さい。