本日はHoloLens用のオリジナルUI開発枠です。
この企画ではHoloLensの開発ツールであるMRTKをベースとしてHoloLensならではの世界観を再現するための実験的なUIを製作しています。
第一弾ではSFチックなデザインのボタンを作成しました。
第二弾では説明などのテキストを表示、切り替えるためのDescriptionパネルを作成しました。
第三弾ではスイッチレバーの基礎を作成しました。(こちらに関してはMRTKのアップデートで導入されたJoyStickとかぶっていたので一度停止しています。)
第四弾ではMRTKに同梱されていないテンキーを作成しました。
〇第五弾 ウォッチ
今回はHandMenuの発展として腕時計型UIを作成します。
〇プロトタイプ動画
今回は機能だけを実装した状態のプロトタイプ動画となります。
この状態を基にさらなる改良を行います。
〇製作動機
筆者は毎月数十名の方にHoloLensのデモを行っています。多くがxR開発者でデモというよりは製作中のアプリの確認、情報共有が多いですが、毎週のようにHoloLensを初めて体験するという方に対してのデモも行っています。
HoloLens 2初体験という方にはHoloLens 2の機能を紹介できるように[PlayGround]や[Type In Space]から見ていただきHoloLens 2というものを体験いただいた上で筆者自身のアプリを見ていただいています。
・問題
[PlayGround]アプリでは[HandMenu]によりアプリの中でシーンを切り替えますが、この時に誤って手首のホームボタンを押してしまう方が非常に多いです。
これによってホーム画面が出てしまうため、アプリの体験が一時的に中断されてしまいます。
この場合もう一度手首のホームボタンを押すことによってアプリを再開できますが、初めてHoloLens 2を体験する方にとっては非常に分かりにくいです。
このためHandMenuを使用するアプリではホームボタンを間違って押さないようにうまくアテンドする必要があります。
HandMenuはユーザー自身の手を軸として表示されるUIのため、空間に対して直接配置するUIと違い部屋の大きさなどの環境による影響を受けにくいメリットがあります。(空間に直接配置されるUIの場合SpatialMeshにめり込んでしまうことがある。)
このメリットを生かしながら問題を解消するUIを作りたいと感じたことが筆者がWatch UIを作ろうと感じた動機です。
〇腕時計
Apple社のApple Watchからインスピレーションを受け開発しています。
腕時計の製作に関しては次の記事で紹介しています。
次回この腕時計を基に機能を実装していきます。