本日はイベント枠です。
昨日3月6日から大阪駆動開発のイベント「Osaka Hakkathon Online 2021 チームビルド」が始まりました。
このイベントは関西のxRコミュニティ大阪駆動開発が主催のHoloLensイベントで、毎年行われているイベントが今年は新型コロナウィルス感染症の影響を受けオンラインの形で行われました。
本日は最終日で成果発表および審査員による評価が行われました。
〇FingerUI
私は今回片手で操作できるUIを開発しました。
・テーマ
今回のOsaka HoloLens Hackathon Online 2021イベントではHoloLensでという事以外開発のテーマは設定されていませんでしたが、自己テーマを設定しました。
『HoloLensのアクセシビリティ(どんな人でも使えるように・使いやすく)』
HoloLens は建築、工業、医療から徐々に教育など様々な人に向け展開されていっています。
しかし2016年前後に生まれたHoloLensを含むxR技術は2Dに比べて新しすぎることにより、アクセシビリティにかけています。
筆者は以前よりUIに取り組んでいましたが、今回は見た目だけではなくユーズケースを設定し、役に立つものを作ろうと考えました。
・課題
HoloLensの開発ツールであるMRTKで提供されているUIはシンプル(良くも悪くも尖っていない)
MRTKで提供されている既存のHandMenuは片手だけの操作ができない。
近日筆者と一緒に取り組もうとしている方が両手が使えないという問題がありました。事故や病気、けが、生まれや文化など様々な人がいる中で今回設定した片手のみで操作できるUIというもは価値があると考えました。
・開発するうえでの条件
今回課題に対していくつかの条件を課しました。
・片手操作できる
声や視線など別のインプットを用いるのではなく完全に片手で操作できるUIを目指しました。
・MRTKのコンポーネントに基づく
独自実装を減らしMRTKで補われているところはMRTKの機能を使用することを徹底しました。
・成果物
・親指、人差し指、中指、薬&小指の曲げ伸び検知システムの開発、実装
・手の指を使った片手の選択UIを開発
・デバイスのバッテリー状態、時間を表示
・サンプルとしてゲームの武器切り替えのシーンを作成
〇審査員の方からのフィードバック
今回Microsoft社から審査員として参加されていた上田さんから『テーマが設定され、なおかつそれがみんなが求めている課題の解決に紐づけられているところが良い』と言っていただけました。
〇評価
今回筆者のコンテンツが『Unity賞』を受賞しました!
評価点として「アプリとして製品をリリースするというのも素晴らしいですが、多くの方が使えるコンポーネントの開発も非常に大事な要素です。そういった意味で、Finger UI は機能の有用性やコンセプトなど多くのアプリ開発者にも使ってほしいコンポーネントです。
今後は、ぜひストア等で広めていくことも検討していただけたら良いと思います。最後に、なによりかっこいいUIを作るってモチベーションは非常に大事でそれを実現したHoloMotoさんに敬意を評します。」
という言葉をいただきました。
UnityStoreに公開したことはないので今後ぜひ取り組んでみたいです。
今回作成した作品は次のリンクでアプリケーションパッケージを公開しています。
ぜひ体験して感想などいただきたいです!