本日はMRGT枠です。
MRGTには様々なエディタ上でのツールが提供されています。今回はMipMapのデバッグ機能を見ていきます。
〇HoloLens 2022年アドベントカレンダー
HoloLens 2022年アドベントカレンダーはQiita上で私の師であるがち本さんが開催している企画です。
クリスマスまで毎日記事を埋めていくことが目的で本日は12日目の記事になります。
〇MipMapとは?
一般的に画像に対して拡大を行うことは縮小より容易です。
これは単純にピクセルを倍にする拡大に対して縮小がアルゴリズムによって破断が発生するためです。
このあたりは次のUnityの動画がわかりやすいです。
動画より画像を引用していますが、以下の例では縮小することによって髪の先端が分離してしまっています。
これらを防ぎきれいに縮小を行うためにUntiyではMipMapと呼ばれる機能があり、エディタ上であらかじめいくつかの小さなテクスチャを作成しています。
Shader側では必要に応じてMipMapへ切り替え、描画の破断を防いでいます。
MRGTで提供されているMipMapのデバッグとはこのMipMapのスケールなどを可視化する機能になります。
〇MRGTのMipMapデバッグを使用する
MRGTのMipMapデバッグを使用するためにはWindow→Graphics Tools →Draw Modes→Mipmaps -Enableを選択します。
画面上がピクセルとテクセルの比較によって青、赤に描画されます。
テクセルとはピクセルに似た概念でテクスチャのピクセル(基本単位)になります。
青い部分に関してはテクスチャが大きくなることができる=テクセル密度が低い
なにも色分けされない部分はピクセルとテクセルが1:1で一致している部分を指します。
赤く描画される場所はテクセルが大きいこと=テクセル密度が高いということを示しています。
MipMapのデバッグを使用することで例えば広い範囲に描画するテクスチャやMipMapの処理の状況を可視化できます。