夜風のMixedReality

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MayaとBlenderでリファレンス(下絵)の読み込み方法比較

本日は3Dモデリング枠です。

 筆者はBlenderを長年愛用しており、Mayaに関してはお仕事で触ることが多く、基本的なワークフローや考え方、実践経験はどちらもありますが、スキルという点に関してはBlenderに大きく傾いています。

 今年はMayaとも仲良くなり、もっと適材適所で触りたいので基本に戻りBlenderと機能を比較しながらまとめています。

〇3Dモデリングにおけるリファレンス

 3Dモデリングにおいてリファレンスは非常に重要です。

 イラストなど2Dのアートにおいてもリファレンスは重要となりますが、主に物体の形状の把握や光の当たり方、構図、などを参考にするための情報として使用されます。一般的に描こうとしているもののシーン全体の情報を求められる傾向があります。

 3Dモデリングのリファレンスの場合は物体の形状の把握に使用されますが、一般的にシーン全体の情報や光の当たり方の情報よりは正確な形状把握の情報を求められる傾向が強く、パース(遠近)、ライティング(陰影)なしの構図が好まれる傾向があります。

 しかしながら形状作成の後にはマテリアルの作成などの過程があり、この場合は同様にライティングがあるリファレンスなどが使用されることが一般的です。

 特に比率が同じでパースなしの上面、正面、側面などの多角方向からのリファレンスを三面図と呼び、三面図があることでモデラ―は設計図として非常に効率的な作業ができます。

画像は三面図のイメージ(Bing AI作成)

〇リファレンスの読み込み方法

・Mayaの場合

Mayaの場合はビューポート上でビューメニューよりイメージプレーンイメージの読み込みを選択します。

任意の画像を指定することでリファレンスの読み込みが行われます。

透明度を変更するにはアトリビュートエディタウィンドウアルファ値のゲインを下げます。 このパラメータが不透明度にあたります。

Blenderの場合

Blenderの場合はオブジェクトモードで上部追加メニューより画像で読み込むことができます。

なお背景参照がありますがそれぞれの大きな違いはありません。

深度サイドの初期値の設定のみの違いとなります。

以上が両ソフトウェアでのリファレンスの読み込み方法になります。