夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

XR用の点字入力を作る その② iPhoneのアクセシビリティと点字入力

本日はアクセシビリティ枠です。

前回は筆者が構想しているXRでの点字利用の有用性についてまとめました。

redhologerbera.hatenablog.com

今回は、まず点字を理解する方法について学んでいきたいと思います。

iPhone点字入力を行う

iPhoneではデフォルト(OSレベル)で点字入力に対応しています。

点字入力を行うためにはアクセシビリティの設定からVoiceOverを有効にする必要があります。

 VoiceOverは視覚に障害がある方や画面が見えない状況でもiPhoneの操作を行うように設計された機能です。

support.apple.com

 VoiceOverを有効にした場合iPhoneの操作系が切り替わるため慣れるまで操作が難しくなる点に注意が必要です。

 筆者もロック解除すらできなくなり困ったのですがsiriを使用することでVoiceOverのオンオフを音声で行うことができるため、どうしても操作ができなくなった場合などは音声操作によるVoice Overの解除を行うとよいです。

〇ローターと点字入力をローターに登録する

 VoiceOverを有効にするとローターという機能が使用できるようになります。

 これはiPhoneの画面で二本指で時計のダイアルを回すようになでることで出現するUIです。

 点字入力はローターを使用して有効化します。

 しかしながらデフォルトではローターに点字入力モードは登録されていません。

 最初はローラーに点字入力を登録します。

iPhoneの設定アプリを開きアクセシビリティを選択します。

アクセシビリティの項目からVoiceOverを選択します。

③VoiceOverの設定画面からローターを選択します。

④ローターの設定からローター項目を選択します。

⑤ローター項目の設定から点字画面入力にチェックを入れ有効化します。

これによってローターの項目の中に点字画面入力が出現します。

点字入力モードはテーブル上に画面が上を向くようにして使用するモードがあります。

この状態では一般的なキーボード同様左手、右手ともに親指と小指を除く3本ずつの6点入力を行います。

また自分自身に対して画面が外を向くようにデバイスを持ち、デバイスを横向きに持つことで入力モードを切り替えることができます。

どちらの状態でも指が完全に話されている状態ー指がタップされた状態ー離された状態をトリガーにタップした点字の文字が入力されます。

本日は以上です。

VoiceOver自体になれる必要があるため大変ではありますが、それ以上にデフォルトで使用できるのに知らなかった機能に驚きました。

点字自体の入力は筆者自身がまだ点字を覚え途中なのはありますが、慣れたら使えそうだなという感想です。

 筆者は現在iPhone12ProMaxのデバイスを使用しているためほかのiPhoneに比べて画面が大きい設計ですが、筆者の手が大きいということもありそれでもやや入力面で心地よさを損なう感覚はありました。

 VoiceOver自体は前述のとおりSiriを使用することで簡単にオンオフできるため積極的に点字入力を覚えていきたいです。