本日はHoloLens枠です。
筆者はHoloLensを日常使いしていますが最近HoloLensにキーボード、Bloothothイヤホン、マウスを接続して外部でまさしくパーソナルなPCとしてもちいています。
この利用法は空間を使用することができるため座高の高い筆者にとってはモニターを見る際に下を見ずに済むためデバイスの重さを考慮しても首への負担が少ないです。
ただ、通常のPCと異なる独自の問題もあります。
〇HoloLensを使用する上での問題点
最大の問題点としてHoloLensはWindowsOSを搭載していますが、ラップトップのWindows機体と全く同じことができるわけではありません。
例えば、自作を除きMicrosoftStore以外でアプリケーションを入手し実行することができないなどの問題がネックとなります。
具体的にはMicrosoft365のWordやOneNoteはインストールすることができません。
Microsoft365レベルであればブラウザ経由で閲覧、編集自体はできますがすべてのアプリがこのように代替策があるわけではありません。
また、もう一つの問題としてスペックがあります。
HoloLensの単純スペックを見た場合一般的なタブレットPCの枠から出ることはなく、ゲームをすることや高度なモデリングを行うといったことはできません。
一般的なPCではリモートデスクトップを用いることで外部の強力なPCにネットワーク経由でアクセスし操作を行うこともできますが、HoloLensにリモートデスクトップアプリが対応しているかどうかという点から検討する必要があり、VPNを要求される場合など選択肢が限られている状況でした。
〇Google リモートデスクトップ
今回はHoloLenでGoogleリモートデスクトップを実行します。
Googleのリモートデスクトップはホスト、ゲストの両デバイスでGoogleアカウントを使用していること、そしてネットワークが使用できる環境であれば実行できますが、Chromeの拡張機能として提供されており、Google ChromeをHoloLensでインストールすることはできません。(Microsoft StoreでHoloLensに対応している形でリリースされていないため)
このため実行は困難と思われていましたが、Microsoft EdgeではChromeの拡張機能に対応しています。
Microsoft EdgeではもともとはEdgeHTMLを使用していましたが、2018年にGoogleのChromiumに代わりました。
これによりChromeの拡張機能を使用できるようになりましたが、HoloLensの場合は2021年にこの更新に対応しました。(21H1リリース)
つまり最新のHoloLensではMicrosoft EdgeのベースがGoogle Chromeと同じでありChromeの拡張機能を使用できるということになります。
〇Microsoft Edgeでリモートデスクトップを使用する
①HoloLensでEdgeを開きアドレスバー横のメニューを選択します。
②Extentions
を選択します。
③Manage extensions
を選択します。
筆者はすでにChrome Remote Desktopを有効か指定し舞っています
④別のデバイスでRemoteDesktopを使ったことがある場合表示されるChrome Remote Desktop
を有効にします。
これによってGoogle Chrome Remote Desktopの画面で他のPCに対してリモートデスクトップ接続できるようになります。
つまりHoloLens単体(+ネットワーク)で自宅などの強力なPCを遠隔操作し、Unityなどを用いた開発やモデリングといった通常以上のパソコン操作が疑似的に可能になります。
(あれ?もうこれHoloLens最強なのではと思う筆者です)
リモートデスクトップ自体は多少の負荷がかかりますが、それでもマルチタブ、Edgeのウィンドウ2つ実行程度ではラグなど問題なく使用できました(若干解像度が荒いのはネットワークによるものが強そうです)
Youtubeを流しながらな度の作業では若干パフォーマンスが落ちており、メモリの問題かと思われます。
以上でHoloLensでリモートデスクトップを使用して強力なPC作業を行う方法でした。
余談ですが、筆者自身2年以上HoloLensを使ってきてリモートデスクトップを行う方法を探し何度もトライしてきましたが、まさかの灯台下暗し、あっさり実現できてしまいました。
ずっと使ってきていてもまだ知らない活用方法や気づきがあるのが良いところだと思います。
本日は以上です