本日はイベント記事です。
国内のHoloLens系イベントは多くありますが、今回はHoloLensMeetpuに参加し、LT登壇を行いました。(LT登壇記事は別枠で)
〇HoloLens Meetupとは?
HoloMagiciansの主催するイベントでHoloLensにかかわる事例や活動、作ったものなどを紹介するイベントでTokyo HoloLens Meetup今回でVol.20になります。
Kumamoto、Osaka、Hokkaidoなど全国各地で開催されています。
〇「MRによるコールセンターワークスタイル改革」
ベルシステム24 濟木さん、DataMesh社 王さん による登壇でHoloLens 2を使用して3Dモデルによるアニメーションと2D動画、テキスト等を組み合わせて立体的なマニュアルを作成するDataMesh社のツールとそれを用いてDellSystem24社のコールセンターに導入しコールセンターのワークスタイルを変化させる事例が紹介されました。
従来コールセンターでは製品を触りながらでないとサポートができないという問題があり、時間と場所に制約されるというワークスタイルになりがちでした。
そこでMixedRealityの技術を用いて離れている場所からでもHoloLensを用いて時間と場所の制約から解放され多様な人材が働きやすい職場を目指す[コールセンターワークスタイルイノベーションプロジェクト]を行っているようです。
ユーザーはUnityもプログラミングも未経験のコールセンタースタッフなのでノーコーディングであること厳守したPCサービスでアップロードした3Dモデル、動画、テキストなどのパーツを配置して簡単にマニュアルを作れ、HoloLens 2で見ることができるようです。
〇「人の可能性を照らせ〜とあるデバイスメーカーの挑戦/医療機器のハードシングス」
QDレーザー社の宮内さんの登壇で、網膜投影で医療機器を行った内容です。
〇医療機器とは?
医療機器は病気を治したり診断したり予防することに加え体の構造や機能に影響を及ぼすもので市場希望は医薬品に比べ小さいが品目数が10倍以上あるようです。
医療機器は規制産業で消費者保護のために許可を取らなければ販売をすることができないようです。
この許可には安全性と有効性が証明されているものに対して行われるようです。
〇国内薬事の歩み
医療機器を開発するためには例えば欧州の場合200種類以上規格があり自分たちの機器がどの規格に当てはまるか一つ一つ照合する必要があるようです。
これはハードウェアだけではなくソフトウェアライフサイクルプロセスと呼ばれる規格がるようです。
この規格に合わせて開発した製品の効果効能や使用目的をどのように売らず消するかが医療機器の薬事になるそうです。
つまり一つの医療機器を開発するためには途方もないプロセスがあるようです。
またこの申請においてもとても多額の費用が審査料として必要になるようです。(RETISSAの場合500万円越えのようです。)
〇欧州の話
電子機器の場合CEマークと呼ばれる規格があり欧州で製品を流通させる「パスポート」の仕組みがあります。 医療機器もMDRという仕組みがあり審査が近年厳格化されたもののCEマークと同じような仕組みがあるようです。 しかしMDRに関しては新型コロナウィルスの影響で来年から実施されるようです。
〇米国の話
国際基準と違い独自の基準を持っているようです。
今までと同じものか?違うものか?が重視されるようです。
AppleWatchも医療機器として認められていますが、これも今までと違う機器という点が重要だったようです。
〇ソフトウェア医療機器
ソフトウェア単体でも医療機器と認められるようです。
AIによる診断医療などがこれに該当するようです。
中には診断だけではなく禁煙用の「治療用」の[キュアアップ]と呼ばれるソフトウェアが医療機器として認められているようで初耳でした。
QDレーザーの[RETISSA]は以前体験したことがありますが、今までの製品とは異なる網膜投射というアプローチは今までとは違う分野のxRの魅力を新たなユーザーに体験してもらうことができるのではないかと感じました。
QDレーザーでは視力に影響されず網膜さえ機能していれば眼鏡なしで見ることができるのでこれを用いてロービジョン・エイドを行っているようです。 ロービジョンに関しては筆者も以前からHoloLensで取り組んでいることなので非常に興味を持っています。
〇LT枠
・一人目 宮浦さん『MTRK Way-FindingをAzureSpatialAnchorsで作った』
MRTKとAzureSpatialAnchorsを用いて経路案内を作ったようです。
経路に関してはあらかじめ設定しanchorを設置し経路を設定することで次のanchorまでの場所を案内してくれるようです。
HoloLrnes 1stでも実行できるようにHandMesuは使用していないようです(スゴイ)
WayFindingSamplesUsingASA のgitHubリポジトリで公開してるようです。
・二人目 デニックさん『HoloLens 2×ARFoundation4 試そうとして失敗した話』
AR Foundationはバージョン4からHoloLens 2対応になったので早速やってみたという記事で
デニックさんのブログもとても勉強になるのでいつも参考にさせていただいています。
・三人目 ホロ元(筆者)
SpatialMeshの表現に関して発表を行いました。後日記事にしたいと思います。
・四人目 sai10さん
HoloLens 2でHoloLens 1 stのbloomなどが認識できるハンドジェスチャー認識アプリを開発された発表です。
OpenCV for Unity とSVMmoduleを用いてサーバーなどを経由せずHoloLens 2のみで機械学習を行っているようです。
HoloLens 2ではHandTrackingによって多くの表現ができました。ユーザーのお気に入りのジェスチャーをネットワークなしに実装できるのはとても魅力的です。
スライドがアップされたら自分でも参考にして挑戦してみたいです。
Sai10さんはYOLOなどのデモを以前体験させていただいてMLなどの記事は参考にさせていただいています。