本日はイベント登壇枠です。
先日月一で行われているXRMTGに参加をして登壇をしました。
『MRGT最新状況』というテーマでMixedRealityGrapihcsToolsに関してシェアをしてきましたのでこちらでまとめていきます。
〇MRGT最新状況
〇MRGTとは?
MRGTことMRTK GraphicsToolsはMicrosoftによって開発、提供されているオープンソースのHoloLensをはじめとするxRデバイス向け開発ツールであるMixedRealityToolkit(MRTK)の最新世代であるMRTK3で提供されるパッケージの一つです。
MRKT3ではインプット回り、UI周りなど機能ごとにここに分かれて提供されるようになっています。
MRGTはグラフィック周りの機能に集中して提供されています。
現在v0.4.0が最新版になりプレビューとして提供されているMRTK3の中で唯一プレビューとしてではなく正式にリリースされているパッケージになります。
MRGTに関しては以前に完全に理解するという記事を書いていますのでこちらを確認ください。
MRGTでは主にグラフィックにかかわるシェーダー、エディタツール、便利ツールの3種が提供されています。
ここでエディタツールとはUnityエディタ内でのみ機能し主に開発者が開発をよりスムーズに行うために使用する機能を指します。
また、便利ツールとはシェーダーなどと組み合わせて様々な表現ができる機能を指します。
MRGTはオープンソースで開発されており、筆者自身も開発に参加しています。
このためv0.4.0以降の最新の機能を筆者自身が作っていたり、ほかの人が開発しているのを見ていたりするので今回まだリリースされていない最新機能をシェアしました。
〇ライトモードの強化
MRGTのコアとなるGrpahicsTools /Standardシェーダーは多機能なシェーダーで、一つのシェーダーでLit/Unlitを再現できます。
最新のバージョンでは従来DirectionalLightを使うかのチェックボックスだった場所がLitなのか、UnLitなのかのプルダウンメニューに代わります。
また、新しい機能としてDistantライトが追加され、コンポーネントベースで遠方からの光を再現できるようになりました。
〇発光マップ
発光マップは筆者が開発にかかわった機能です。
発光用のテクスチャを割り当てることでひかりかたをよりカスタマイズできます。
筆者の用途としては発光マップを使用することで、より低負荷でリアルなモデルのライティングを実現する方法として使用しています。
〇拡大鏡
次のバージョンからはアクセシビリティの考えから拡大鏡機能が利用できるようになります。
これはロービジョンの人々がVRをより身近なものとするツール SeeingVRというMicrosoft researchの考え方に基づいて開発がされています。
〇スクリーンショット撮影機能のショートカットキー
こちらも筆者が追加した機能です。
MRGTにはUnityのカメラに基づいて最大4倍の解像度でスクリーンショットを撮影できます。
今回ショートカットキーを使用してスクリーンショットが撮影できるようになりました。
次のアップデートがいつになると決まっているわけではありませんが今回紹介したような機能が導入されることでよりMRGTの魅力が上がると考えています。