夜風のMixedReality

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MagicLeap2 のUnityでの開発方法23年7月版 その② シーンの構成とビルド

本日はMagic Leap2枠です。

先日はMagicLeap2に向けてUnityプロジェクトを構築しました。

redhologerbera.hatenablog.com

MagicLeap2ではUnity2022以降のバージョンを使用する必要があります。

Unity2021などのバージョンではSDK側で自動的にMagicLeapOneに向けたアプリケーションとして構築されエラーを吐いてしまいます。

〇環境

・Unity2022.3.4f1(LTS)

・Windows11PC

・MixedRealityToolkit2.8.3

・MLHub

〇シーンの構成

今回はMRTKを使用したシーンを構築します。このためにMagicLeap用のMRTKPluginを入手しておきます。

これはMLHubから入手できるUnityPackageにオプションとして存在します。

①MRTKのリリースページから2.8.3のバージョンのMicrosoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.8.3.unitypackageおよびMicrosoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Examples.2.8.3.unitypackageをダウンロードします。

github.com

②UnityプロジェクトのProjectウィンドウにドラッグ&ドロップしてインポートします。

正常に導入が完了すると上部ワールドメニューにMixed Realityが並びます。

Quest関連でエラーを出しますがこれはクリアできますので問題ありません。

③次に先にダウンロードしたMagicLeap用のMRTKPluginをインポートします。

このパッケージはデフォルトで以下のパスに存在します。

C:\Users\(ユーザー名)\MagicLeap\tools\unity\mrtk\v1.7.0-v1

ここからはシーンを構成していきます。

④UnityワールドメニューからMixed RealityToolkitAdd to Scene and Configure...を選択します。

これによってシーンのカメラがMixedRealityToolkit由来のものに切り替わります。

⑤次にMixedReality Toolkitオブジェクトを選択しインスペクターウィンドウからMagicLeap2 Default ConfigurationProfileへとプロファイルを差し替えます。

以上でMRTKを使用したMagicLeap2のシンプルアプリケーションが完成しました。

最後にBuildを行います。

これによってapkファイルが作成されます。

作製されたapkファイルをADBコマンドやSideQuestを使用してMagicLeap2デバイスにインストールすることができます。

以上でMagicLeap2の最も簡単なアプリケーションが作成できました。

Magic Leaps SetupToolによって非常に簡単にMagicLeap用のアプリケーションの設定が完了しMRTKによって簡単にデバイスに向けたシーンの設定が完了しました。