夜風のMixedReality

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iPhoneで基本的なARアプリを作る その①

本日はiPhoneでARFoundationを使用した基本的なARアプリケーションを作成します。

初心者に向けての記事になるためいつも以上にかみ砕いていきます。

〇環境

Mac mini(M2)

iPhone 12 Pro Max

・Unity 2022.3.4f1

なおiPhoneに向けてUnityアプリケーションを作成するためにはXCodeが必須であり、基本的にMac PCでのみ開発が可能です。

また環境構築に関しては割愛します。

〇Unityのプロジェクト作成→パッケージの導入

①UnityHubを立ち上げNew Porojectを選択します。

②URPのテンプレートを使用(①)し、プロジェクト名を付け(②)、プロジェクトを作成します。

③Unityのプロジェクトが開いたら上部ワールドメニューWindowPackageManagerを選択します。

PackageManagerはUnityのパッケージ管理ツールです。自身の購入したパッケージやUnityが提供するパッケージなどの外部パッケージを一括管理できます。

④上部のパッケージ表示モードをUnity Registryに変更しARの項目からInstallを選択します。

これはAR系のパッケージ群のインストールテンプレートです。

中にはARFoundationやARKit、ARCoreなどのパッケージが含まれており、一括で導入できます。

⑤再起動を求められるためYesを選択します。

⑥再起動が完了するとパッケージの導入が完了しました。

〇プロジェクトの設定

パッケージ導入後プロジェクトの設定、シーンの設定の順で設定を行う必要があります。

①上部ワールドメニューからEditProject Settingsを開きます。

②サイドメニューからXR Plugin Managementを開きiOSタブからApple ARKitにチェックを入れ有効化します。

③サイドメニューからPlayerBundle Identiferの名前を任意に書き換えます。

これはアプリケーションのパッケージIDとして利用され、このID名によってアプリの管理が行われています。

つまり、同じパッケージ名の場合上書きされることになります。

Camera Usage Descriptionに適当な文字を入力します。

これによってカメラへのアクセスが可能になります。

⑤最後にBuildSettingsからターゲットプラットフォームをiOSへ変えます

これはiOSを選択した後にSwitch Platformを選択することで可能です。

以上でプロジェクトの設定が完了しました。

〇シーンの設定

最後にシーンの設定を行っていきます。

①シーンからMain Cameraを削除します。

ヒエラルキーウィンドウ上で右クリックをしCreateコマンドからXRARSessionを選択します。

③同様にXROriginを選択します。

以上でARのシーン設定が完了しました。 最後にサンプルとしてCubeを配置します。これによりARであることを確認できます。

〇URPの場合

URPの場合は加えて次の処理を行います。

①Project Settingsからサイドタブよりqualityを選択し、設定されているLevelを削除し1つにします。

②設定されているURP設定を開きます。

③インスペクターウィンドウから使用しているRender Featureを選択します。

Add Renderer FeatureからAR Backbround Renderer Featureを追加します。

以上でARの基本的なシーン設定が完了しました。

次回XCodeを使用して実機に入れていきます。