夜風のMixedReality

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Nasaの公開データから月と地球の位置関係をBlenderで再現する

本日はBlender枠です。

先日Nasaの公開データであるHorizon Systemを利用してデータの取得を行いました。

〇Horizon Systemとは?

NasaのHorizon Systemはその名の通りアメリNasaのデータサイトです。

日付を指定して地球から月の正確な位置座標のデータを取得することができます。

先日はデータの取得を行いました。

redhologerbera.hatenablog.com

今回はこのデータを使用していきます。

〇地球と月の3Dモデル

今回はWindows標準搭載のペイント3Dを使用して地球と月のモデルを取得します。

GLBで出力してBlenderにインポートします。

〇スケーリング

現実のサイズでBlenderモデリングを行うと非常に大変なため比率を維持しつつスケールダウンします。

まずは実際の地球の半径ですが6378.137, 6378.137, 6356.752 kmです、つまり極軸で20キロほど縮んだ球です。

今回は6.378137mとして扱います。

つまり1/100000のスケールです。

まずは6.378137mのカードを配置します。

このガイドに沿って地球のスケールを大きくします。

次に90度反転させたプレーンの大きさを6.356752mにして同様にサイズを合わせます。

合わせる前のこの差分が地球のゆがみになります。

完成した地球が以下になります。

月に関しても1.7325mで地球と比率を揃えました。

〇2/29日の地球に対しての月の位置

2月29日のデータは次のようになります。

2460369.500000000 = A.D. 2024-Feb-29 00:00:00.0000 TDB 
 X =-3.579602130088373E+05 Y =-1.944707783330505E+05 Z =-9.350022829733687E+03
 VX= 7.952105914787049E-01 VY=-1.062856637840002E+00 VZ= 8.855737674863140E-03
 LT= 1.359214630046138E+00 RG= 4.074822948910924E+05 RR=-1.915224229943505E-01

X,Y,Zはそれぞれ座標、VX,VY,VZはそれぞれの運動量の成分(スピード)を意味します。

つまり地球を原点に置いた場合月の座標は次のようになります。

X,Y,Z=-3.579602130088373、-1.944707783330505、-0.0935002282973368

これを当てはめると次のようになります。

太陽の位置をそれっぽくしてレンダリングすると次のようになります。

今回は月と地球の関係ですが地球と太陽をとることで光源も正確に当てはめることができそうです。

本日は以上です。