本日は昨日に引き続きCGを理解するにあたって重要な概念である行列についての勉強です。
コンピュータ内では多くのデータをテンソルであらわします。
テンソルとは、多次元配列を意味し、例えば画像データを見てみると、RGBAの四次元であらわされる色チャンネルの集まり(ピクセル)が縦横の配列に並んで一つの画像が構成されています。
このように多次元の配列をテンソルと呼びます。
テンソルの中で0次元配列をスカラー、1次元配列をベクトル、2次元配列を行列と呼びます。
〇行列の回転
今回は行列の回転についてみていきます。
前回の例を引き続き使用し、画像の回転の例を見ていきます。
ある画像データAを回転させる場合は回転行列を使用して求めることができます。
まずは簡単な例としてAを次のように定義します。
回転行列は次のようになります。
回転行列に関しては過去の記事を参考にしてください。
これを用いて回転した画像データA'を求めるには次のように計算できます。
行列の乗算を行います。
これが回転した画像のデータになります。
では、90°画像を回転した例を見てみます。
これによって三角関数部は次のようになります。
よって先ほどの式に代入すると次のようになります。
これが90度回転した画像データの行列になります。
本日は以上です。