夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Blenderでスラスターエフェクトを実装する

本日はBlender枠です。

筆者の個人的プロジェクトの中でオリジナルのガンダムアニメを作成するというのがありますが、今回はスラスターエフェクトを実装します。

 今回は筆者がファンアートとして作成しているオリジナルの機体を使用します。

スラスターとはロケットエンジンの推進機関を指します。

 今回の機体の場合は後部の赤丸の場所などが該当します。

 

 航空機やロケットでも見られる部分であり、燃焼機関で生成した高圧ガスが放出されます。

 今回はこのエフェクトを作成します。

〇ベースモデルの作成

①円柱メッシュを作成します。

②ループカットを使用してメッシュを増やします。

③片面のメッシュを削除します。

④円を調整しコーン上のメッシュを作成します。

なお、面を削除した側がノズル側になります。

⑤同じオブジェクトにさらに円を追加し、④までで作成したコーンの内部に収まるコーンとして生成します。

⑥⑤で作成したメッシュをUV展開します。 

以上でベースメッシュができました。

〇スラスターマテリアル

今回はこちらのYoutubeチュートリアルで公開されている素材を使用させていただきます。

www.youtube.com

Engine_thruster_02.mp4をベースカラー、アルファ、放射のカラーに接続します。

コンポジットからグレアを有効にしてブルームの効果をつけレンダリングすることで次のような画が完成します。

次にガスを作成します。

②外縁部のコーンに別のマテリアルを設定します。

③放射のカラーにカラーランプを接続します。

この時点では次のような見た目になります。

④次のようにノードをつなぎます。

肝となるのはレンダーウェイトノードの前方向です。

レイヤーウェイトノード自体はカメラから見た面の向き(法線)をもとに0~1(白黒)の出力を返します。

前方向はカメラから見た面の向きを単純に白黒で変換します。

つまりカメラに向いている面が取得できます。

これを使用してカラーランプに接続し、リムライトのように効果を得ることができます。

レイヤーウェイトノードとカラーランプの出力

この結果と乗算しているノードはUVのY座標に従ってフェードアウトする効果があります。

これによってノズルから放出されたガスはフェードアウトするようになります。

最後に乗算した結果をアルファに接続します。

これでスラスターエフェクトが完成しました。

機体に装着すると次のようになります。

シェイプキーや放射の強度、色を変えることで様々なバリエーションを作成するkとができます。

本日は以上です。