本日はイベント登壇枠です。
VRChat上で行われたxRイベントで登壇してきました。
〇VRChatとは?
VRChatはVRデバイスを使用してアプリ内でワールドと呼ばれる個人、法人が作成した様々な3D世界を行き来しながら世界中の人と出会え、つながることができるバーチャルSNSです。
VRとつきますが、PCのデスクトップモードで使用することもできます。
〇VRChat Meetupとは?
VRChatMeetupはVRChat上のワールドを使用して行われるイベントです。
HoloLens MeetupやxRMeetingのような主にxRに関する知見、話題を共有するイベントで、今回はVol.5ということで5回目の開催、筆者は初めての参加、登壇になります。
今回主催者であるTnohitoさん(@Tnohito)と北海道を拠点としたxRコミュニティ[DoMCN]で活躍されてもいるJunya_Ishiokaさんからお声掛けいただき登壇することとなりました。
今回はxR×アクセシビリティがテーマとのことで以前よりHoloLens×アクセシビリティについて興味があり活動している筆者に声がかかりました。
〇Equal Entry ト-マスさん KenjiYANAGAWAさん
Equal Entryでは障碍者×テクノロジーを使用した利便性を追求しているアメリカの企業で、字幕翻訳によるアクセシビリティに関する取り組みや視覚障碍者の方でも自由に歩くことができるサポート用のスマホARアプリが紹介されました。
またVRでのダークモードの事例などアクセシビリティに関する多くの事例を紹介いただきました。
VRではないものの60種類ものアクセシビリティに関する設定を行うことができるゲームがあり、その一つとして目が完全に見えなくてもプレイできるという設定がありその動画も紹介されました。
トーマスさんは毎月ミートアップを開催されているとのことでぜひ参加してみたいです。
〇VoxelKeiさん NearSighted Classroomについて
VoxelKeiさんはHoloLens界隈でも活躍されているビジュアルのスペシャリストです。
禁止、乱視、老眼、色覚特性をVR空間ないで体験できるというワールドです。
最初ポストプロセッシングの設定で遊んでいたところアイデアを思い付いたとのことです。
ポストプロセッシングとは映像をrenderingし出力する前に後から処理をするエフェクトのことを指し、bloomやホワイトバランス、被写体深度を調節できます。
通常映像を加工する技術ですが、この際にVRでは肉眼の模擬を行うというテーマを思い付きこの肉眼に合わせるという部分に関しディオプトリ―と呼ばれる焦点距離の逆数を再現する実装を行ったことでVRのワールド内で様々な見え方を再現したとのことです。
〇HoloLens×アクセシビリティ
筆者の発表では視覚障害の方とHoloLensでの取り組みやそれから派生したアクセシビリティに関しての話をしました。
これは昨年Kumamoto HoloLens Meetup で登壇した際に発表したHoloLensを全盲の方に装着していただき、HoloLensの空間認識能力と空間音響を利用した歩行補助に関する実験のブラッシュアップを行ってることやその知見などを話をしました。
この際最も重要で価値があると思っていることが視覚障害≠真っ暗という点で、VRやMRなどのHMDが視覚情報を拡張しているのに対して視覚障碍者でも十分以上に恩恵を受けることができるということを伝えました。
この取り組みに関しては現在新型コロナウィルス感染症の影響でなかなか進めることができていませんが、様々な困難や経験を持っている人、違う分野で活躍されている方、いろいろな方に体験いただくことは新しいアイデアが生まれるきっかけと感じるので、今後もトライしていきます。
〇Farucoさん VR×失禁体験装置
Farucoさんは失禁体験装置を開発、研究している方です。
失禁体験装置はその名の通り失禁を体験することができる装置で、福祉や医療の点などからxR業界内外で注目されている技術です。
今回よりリアルな体験のためにVRに関する方向性などの話が紹介されました。