先週から少し予定がありブログを更新できていませんでした。
本日はUnity ArtEngine調査枠です。
Unity ArtEngineはUnityによって提供されているアーティスト用の画像ツールです。
特徴としてAIを用いたノードベースの処理が行えます。
今回はそれを用いてシームレスでタイリング可能なテクスチャを作成していきます。
〇シームレスなテクスチャを作成する。
今回は布のシームレスなテクスチャを作成します。
①写真を撮影します。今回はiPhoneで実際の服を撮影しました。
②撮影した写真をトリミングします。
③ArtEngineを起動します。[Assets]にトリミングした画像をD&Dでインポートします。
④読み込んだ画像を右クリックし["Create Material"]でマテリアルを作成します。
⑤作成したマテリアルをワークスペースにD&Dします。
マテリアルと元の画像は似た見た目ですが、ノードとして作成した場合マテリアルの場合接続部分が〇と表示されます。
⑥配置したマテリアルを右クリックし["View in 2d viewport"]、["View in 3d viewport"]を選択します。
これによって現在の画像の状態が表示されます。
⑦2Dビューポートの右上部のアイコンを選択します。
これによって現在の画像がタイリング表示されます。
未処理の状態では画像と画像の境目(シーム)が目立っています。
⑧Nodeウィンドウから["Smart Mutation"]の中から["Seam Remover"]をD&Dでワークスペースに配置します。
⑨["Seam Remover"]ノードを右クリックし["View in 2d viewport"]を選択することで青い枠が表示されます。
この枠はシーム処理を行う影響範囲です。これはサイドウィンドウから領域を設定することができます。
⑩実行ボタンを押すことでAIによるシーム削除の処理が始まります。
処理が完了するとシームが消えた画像が表示されます。
⑪["Output"]ノードをつなぎ、サイドウィンドウから["Export"]を選択することで画像をArtEngine外に出力することができます。
出力した画像が次のようになります。
UnityArtEngineを用いることで5分ほどで写真からシームレスなテクスチャを作成できました。