夜風のMixedReality

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OpenXRのMRTKサンプルをチェックする その① リポジトリの概要とサンプル

本日はHoloLensの調査枠です。

今回はMicrosoftが提供しているOpenXR環境でのサンプルを見ていきます。

〇OpenXRとは?

OpenXRとはKhronos Groupが開発、提供しているXR向けのマルチプラットフォーム動作環境です。

OpenXRにのっとった開発を行うことで一つのコードで複数のプラットフォームのデバイスを動かすことができます。

 MRTKでもOpenXRに対応したプラグインがリリースされています。

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〇OpenXR-Unity-MixedReality-Samples

MicrosoftではMixedRealityOpenXR プラグインを使用したHoloLens 2およびWindows MixedRealityデバイス(VR)向けのサンプルパッケージが提供されています。

  github.com

ここではAzure SpatialAnchoresARFoundation との互換性EyeTrackingなどのサンプルシーンが提供されています。

この中にはHoloGraphicRemotingのPCアプリのサンプルも含まれており、今回はこのHoloGraphicRemotingのサンプルを読み解き自身のアプリケーションに組み込むことを目標にして進めていきます。

〇HoloGraphicRemotingとは?

 HoloGraphicRemotingはPCとHoloLensをネットワークもしくは優先で接続し、レンダリングなどの処理をPCで補うことでHoloLens 2の体験を向上させるパッケージとその手法を指します、

 現在次の2種類のユースケースが想定されています。

①アプリケーション開発時にUnityから実機へデプロイせずにUnityのエディタ上で実機のシュミレートを行う。

②通常のPCアプリとHoloLensアプリを展開し、PC側でアプリ内の多くの処理を行うことでHoloLensのリソースを大きく向上させる。

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 今回のサンプルでは②の手法がサンプルとして提供されています。

〇サンプルアプリのクローン

サンプルアプリをクローンしUnity2020.3LTSで開きます。

サンプルにはAssetsいかに各サンプルのフォルダが並んでいます。

メインシーンを開くとMRTKのカメラなど各シーン共有で使用されるオブジェクトがあるSharedSubsceneMainMenu で構成されています。

このパッケージはMRTKのExampleHubのように一つのシーンをビルドすることでアプリとして体験をすることができます。

次回以降でデプロイを行っていきます。