夜風のMixedReality

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Varjo XR-3のプロジェクトを作成する。その② MRTKの導入

本日は最先端のXRデバイスVarjo XR-3の開発に関するTipsです。

〇Varjo XR-3とは?

Varjo XR-3はVarjo社が開発、販売するハイエンドのXRデバイスです。

VRだけでなくHoloLens同様のMRも一台で体験できるデバイスで、ビデオシースルー式のディスプレイを持ちます。

varjo.jp

特徴として非常に精度の高い解像度で、肉眼レベルとも呼ばれるほどの描画を可能としています。

 使用するために求められるPCのスペックが以上に高い代わりにUnityのハイエンドレンダーパイプライン[HDRP]を用いての開発が行えます。

 ちなみにこのVarjoを動かすための最小GPUスペックはNvidia Goforce RTX3080以上となっています。

 詳細のスペックに関しては日本での代理店であるELSAジャパンのページに記載があります。

www.elsa-jp.co.jp

〇Varjoのプロジェクトを作成する。

先日Varjoを使用したUnityでのプロジェクトを作成しました。

現在VarjoはUnity2019.4以降をサポートしており、OpenXRおよびUnity XRSDKに対応しています。

redhologerbera.hatenablog.com

また、HandTrackingを使用することができ、これにはUltraLeap(旧LeapMotion)が内蔵されており、SDKもLeapMotionのものを使用します。

ここでMixedRealityToolkit(MRTK)を使用します。

MRTKはLeapMotion、UnityXRSDK、OpenXRのすべてをサポートしています。

①MixedRealityToolkitの導入

[MixedRealityFeatureTool]を使用してMixedRealityTolkitをプロジェクトに導入します。

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[MixedRealityFeatureTool]の使い方に関しては過去の記事を参考にしてください。

redhologerbera.hatenablog.com

②Unityを起動するとMixedRealityToolkitが導入されていることがわかります。

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③上部ワールドメニューから[MixedReality]→[Toolkit]→[Add to Scene And Configure...]を選択します。

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この作業によってMRTKのコンポーネントがシーンに追加されます。

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〇MRTKの構成

次にMRTKの構成を設定し、Varjoで稼働できるようにします。

①シーン上の[MixedRealityToolkit]オブジェクトのインスペクタからMRTKの構成を[ObsoluteXRSDKConfigurationProfile]に設定します。

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以上でVarjoで動かすことができるようになりました。

次回ハンドトラッキングの対応を行います。