夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Varjo XR-3のプロジェクトを作成する。その③ HandTrackingを使用する。

本日はVarjo XR-3の開発Tips枠です。

〇Varjo XR-3とは?

Varjo XR-3はVarjo社が開発、販売するハイエンドのXRデバイスです。

VRだけでなくHoloLens同様のMRも一台で体験できるデバイスで、ビデオシースルー式のディスプレイを持ちます。

特徴として非常に精度の高い解像度で、肉眼レベルとも呼ばれるほどの描画を可能としています。

varjo.jp

 使用するために求められるPCのスペックが以上に高い代わりにUnityのハイエンドレンダーパイプライン[HDRP]を用いての開発が行えます。

www.elsa-jp.co.jp

 ちなみにこのVarjoを動かすための最小GPUスペックはNvidia Goforce RTX3080以上となっています。

 詳細のスペックに関しては日本での代理店であるELSAジャパンのページに記載があります。

〇VarjoXR-3のHandTracking

 Varjo XR-3には[SteamVR]を用いることでVIVEのコントローラーを使用することができますが、HoloLens 2同様専用コントローラーが付属しておらず、HandTrackingを用いて操作を行います。  

 Varjoでは[UltraLeap(旧LeapMotion)]が内蔵されており、Unity上での開発ではこれを用いて開発を行います。

 Varjo用のHandTrackingとしてLeapMotionのSDKをもととしたPluginが以下のGithubから提供されています。

github.com

githubリポジトリからプロジェクトをダウンロードします。

②Assets内の[Plugin]をUnityプロジェクトのAssets直下にインポートします。

f:id:Holomoto-Sumire:20210918224718p:plain

Pluginのインポートが完了するとLeapMotionおよびMRTKのダイアログが出現します。

f:id:Holomoto-Sumire:20210918225149p:plain

エラーがなければ×でダイアログを削除します。

以上でHandTrackingのプラグインの導入が完了しました。

〇MRTKの設定

MRTKでLeapMotionを使用するための設定を行います。

①上部ワールドメニューから[MixedReality]→[Toolkit]→[Utilitys]→[LeapMotion]→[Integration LeapMotion Untiy Model]を選択します。

f:id:Holomoto-Sumire:20210918225342p:plain

この操作によってMRTK側でLeapMotionの機能が使用できるようになります。

以上で設定が完了しました。

Varjoを接続してUnityを実行することでHandTrackingを行うことができます。

youtu.be