本日は特定のテーマはないのですがMagicLeapをいろいろ触ってみましたのでまとめていきます。
〇MagicLeap2を遊んでみた
HoloLens2などはStoreがあり、自由に他者が開発したアプリをインストールできることに加えMicrosoftが開発したアプリも公開されているため初期設定後すぐにアプリを体験することができます。
しかしMagicLeap2はStoreが存在せず、現時点でアーリーリリースのためアプリがほぼ存在しません。
そのためいろいろと作りながらどういうことができるのかを調べる必要があります。
今回はその一環で次のような動画を撮影しました。
〇MagicLeap2のグラフィック
MagicLeap2はCPUとして2020年に登場したAMD社のZen 2、GPUとしてRDNA 2を搭載しています。
RDNA 2もAMD製でXbox Series Xなどに搭載されているチップでスタンドアローンとしてははるかに高いスペックを持っています。
今回はHoloLens2では確実にFPSが低下していまうだろうRenderScale×2、PostProcessing(Bloom、ToneMapping)の環境下で動かしてもしっかりとFPSを保ち動作しました。
また筆者はまだ仕様を見つけることができていないのですがHoloLens 2の場合録画時などのカメラリソース起動時はFPSが30に固定される仕様ですが、MagicLeap2ではカメラリソース使用時にFPSの低下は感じることができませんでした。
そしてHoloLens2ではPostProcessing使用時は背景が黒くなる現象がありましたがMagicLeap2ではそのようなことはなく撮影できています。
〇コントローラーとHandTarckingの併用
MagicLeap2ではHandTrackingも使用可能ですが専用コントローラーが一つ使用可能です。
HoloLensの場合HandTrackingだけで操作を行いますが、MagicLeap2ではコントローラの入力とHandTrackingを併用できることを確認しました。
〇HandTracking
HandTrackingが使用可能です。
MRTKを使用して表示していますが、HoloLens2と比較して認識速度が少し遅くゆっくりした操作には問題ないですが、速い動きにはトラッキングがうまくいかないことがありました。
MRTKのコンポーネントを使用することでHoloLensとほぼ同様の操作が可能です。
多くのxRデバイスはコントローラー2つを使用して操作するUXが多く、MRTKを用いたオブジェクトの拡大縮小などは特に両手で操作していたのでコントローラー一つではこれができなく、HandTrackingのジェスチャーの利便性を再認識しました。
〇空間認識
HoloLens同様空間認識が使用可能です。SDKにはいくつかのマテリアル(Shader)が提供されており、点群のように表示することも可能です。
HoloLensもそうですがキャプチャすることでホログラムの輝度が薄くなってしまったりなど体験をそのまま保存することができないのが課題としてあります。
実機では動画よりも素晴らしくリアルに見えます。