本日はMRTK3枠です。
〇MRTK3とは?
MRTK3はMicrosoftによって開発、提供されているMixedRealityデバイス向け開発ツールであるMixedRealityToolkit(MRTK)の第三世代パッケージを指します。
第一世代のMRTKではMicrosoft HoloLnes(1st)向けのSDKでしたが、その後Windows MixedRealityヘッドセットなどのVRデバイスにも対応したことで、より多くのプラットフォームをサポートする形で第二世代のMRTKがリリースされました。
第三世代は22年にプレビューリリースが始まり、23年2月に正式リリースをひかえていましたが、直前にMicrosoftによるレイオフ(業績不振による一時的な解雇)の影響を受けMRTKチームが事実上の解散となりました。
これによってMRTK3は現時点でも正式リリースはされていませんが、有志による開発は続いています。
〇MRTK3のサンプルプロジェクト
MRTK3のサンプルはいくつかの方法で入手することができます。
ここではMRTKの第二世代まで提供されていたようなExamplesを試すためにサンプルアプリではなくMRTK3自体のサンプルを入手していきます。
①MRTKのリポジトリを開きます。
MRTKのリポジトリのメインブランチでは23年本記事公開現在MRTKv2.8の開発がおこなれています。
②ブランチをmrtk3へ切り替えます。
このブランチがMRTK3の開発ブランチになります。
③CodeからZipとしてダウンロード、もしくはgitでCloneを行います。
$ git clone https://github.com/microsoft/MixedRealityToolkit-Unity.git
④gitによってリポジトリをクローンした場合はmrtk3ブランチへ切り替えます。
$ git checkout mrtk3
⑤UnityHubでMRTKDevTemplateを開きます。
MRTKDevTemplateはMixedRealityToolkit-Unity\UnityProjects\MRTKDevTemplateに存在します。
UnityHubの開くを選択します。
Assetsファイルが存在する階層で開きます。
⑥Untiyが開いたらAssets/Scenesを開きます。
この階層にサンプルシーンが並んでいます。
MRTKv2のサンプルを踏襲したものから全く新しいサンプルまで並んでいます。
筆者が個人的に面白いと思ったものはMRTK3の立体ロゴが平面のプレーンに埋め込まれているサンプルです
以上でサンプルプロジェクトを導入できました。次回以降のタイミングで詳しく見ていきます。